イチゴを食べて歯周病予防!?
リスク
2.43倍

イチゴを食べて歯周病予防!?

年に3回以上、イチゴを食べていない人は、歯周病になりやすくなるリスクが2.43倍になります。

解説

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生活習慣病のひとつとされる歯周病は、歯ぐきの炎症からはじまり、悪化すると歯がグラついて抜けてしまう恐ろしい病気です。歯ぐきの炎症は、細菌のかたまりが歯ぐきに付着することで引き起こされます。

歯周病は、40代以降で発症しやすいとされています。重度の歯周病になると細菌が血液によって全身にまわり、心臓疾患や脳血管疾患になるリスクが高くなるだけでなく、糖尿病を悪化させてしまうのです。このような病気を防ぐためにも、まずは歯周病をしっかり予防したいですね。歯周病予防には、バランスのよい食生活と適切な歯磨きが必要です。

歯周病対策には、野菜やフルーツに多くふくまれる食物繊維をしっかり取ることが効果的とされています。また、食物繊維は、歯や歯ぐきについた細菌のかたまりを取り除くだけではありません。フルーツは噛み応えのあるものが多いため、唾液の分泌を促す効果があります。また、イチゴやラズベリーに多くふくまれる水溶性食物繊維“ペクチン”は、糖尿病や動脈硬化のリスクを低下させる効果があり、全身の健康に役立つのです!

砂糖は口の中の細菌を増やす原因となるため、イチゴやラズベリーを食べるときは、砂糖の入ったジャムやお菓子としてではなく、生で食べるか、冷凍してヨーグルトにのせるなど工夫をしましょう。

食べた後は必ず、歯と歯ぐきの境目の磨き残しに気をつけて、丁寧に歯磨きを行ってくださいね。

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<参考文献>
■WHO Publications
『Diet, nutrition and the prevention of dental diseases』

■Clinical Preventive Dentistry
『High fruit consumption and the periodontal status of farm workers.』

執筆 : 歯科衛生士 渡邊唯
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

年に3回以上、イチゴを食べていない人は、歯周病になりやすくなるリスクが2.43倍になります。

A: 年に3回以上、イチゴを食べていますか?
B: 歯周病ですか?

A
はい いいえ
76.1%
235人
23.9%
74人
B
はい いいえ はい いいえ
10.68%
33人
65.37%
202人
6.8%
21人
17.15%
53人
Z検定値 2.83
オッズ比 2.43
信頼度 99.5%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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