シイタケのパワーで視力の低下を予防しよう
リスク
2.24倍

シイタケのパワーで視力の低下を予防しよう

週に1回以上、シイタケを食べていない人は、視力が裸眼で0.7未満のリスクが2.24倍になります。

解説

視力が落ちてしまう原因はたくさんあります。

たとえば、小学生から中学生あたりで起こりやすい近視は、親からの遺伝や、ものを近くで見る生活が原因であることが多いのです。メガネ必須の生活は不便ですが、病気によるものは少ないといわれているので安心してくださいね。

でも、大人になって視力が落ちてきた、という人は要注意です。大人になってからの視力の低下は、もしかしたら重大な目の病気が原因かもしれないのです。

大人になってからの視力の低下にかかわる目の病気の一つに、“加齢黄斑変性症”という病気があります。

この病気では、ものがゆがんで見えたり、見ているものの中心部分が暗く見えたりします。このような症状だけでも、見たいものがはっきり見えずにイライラしてしまいそうですね。

しかし、もっと恐ろしいことに、加齢黄斑変性症が進んでしまうと最終的に失明してしまうことがあるのです。ただの視力低下だと思っていて、気づいたら失明していた…なんてことは絶対に避けたいですね。

大人になってからの視力の低下を招く加齢黄斑変性症。この病気を防ぐ方法は何かないのでしょうか?

ここで注目したいのが“ビタミンD”です。

最近の研究で、ビタミンDが足りなくなってしまうと、加齢黄斑変性症になってしまうリスクが高くなることがわかっています。

ビタミンDは、きのこ類、特に干しシイタケに多く含まれています。若いうちからこのような食品をしっかり取れば、加齢黄斑変性症をしっかり予防することができそうですね。

また、加齢黄斑変性症の予防や改善に効くといわれている栄養素に“ルテイン”があります。ルテインは、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。シイタケのビタミンDと合わせて、ぜひ積極的に食事に取り入れてみてくださいね。

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<参考文献>
■日本眼科学会
『加齢黄斑変性』

■JAMA Ophthalmology(米国医師会雑誌 眼科学)
『Vitamin D Status and Early Age-Related Macular Degeneration in Postmenopausal Women』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、シイタケを食べていない人は、視力が裸眼で0.7未満のリスクが2.24倍になります。

A: 週に1回以上、シイタケを食べていますか?
B: 視力は裸眼で0.7未満ですか?

A
はい いいえ
19.4%
56人
80.6%
232人
B
はい いいえ はい いいえ
11.46%
33人
7.99%
23人
61.46%
177人
19.1%
55人
Z検定値 2.62
オッズ比 2.24
信頼度 99.1%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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