筋力アップで肩こり予防
リスク
2.78倍

筋力アップで肩こり予防

週に2回以上筋力トレーニングを行っていない人は、肩がこりやすいリスクが2.78倍となります。

解説

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あなたはパソコンを操作するときに猫背になっていませんか?悪い姿勢のまま長時間過ごしていませんか?かばんを片側だけにかけていませんか?ひとつでもYESと答えたあなた、それは肩こり予備軍かもしれません!

こうした姿勢や行動を続けていると、筋肉がこり固まって血行が悪くなってしまいます。こんな習慣が続くと、肩や腰のこりを引き起こしてしまうのです。

筋力トレーニングは、肩やその周辺の筋肉を大きく動かしてほぐすのに効果的。筋肉を鍛えるためには、日に何度も行うのではなく、一度に行う回数は少なくてもよいので長く続けることが大切です。

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運動不足から筋力低下、そして肩こりへ

運動不足は血行不良につながり、そして血行不良は肩こりや腰のこりを引き起こします。ですから、「運動不足で肩や腰がこりやすくなる」といえるんですね。

猫背の姿勢のまま長時間パソコンを操作したり、かばんを肩の片側だけにかけていると、筋肉がこり固まってしまいます。これでは血の流れが悪くなりますね。そこで、身体をよく動かすと、血流が促進されて酸素が身体中に行き渡ります。同時に老廃物も排泄されやすくなるので、運動はとても重要なのです。

昔は、重いものを買ったら自分で運ばなくてはいけなかったり、掃除のときには手で床にぞうきんをかけたり、生活の中に筋力を使う重労働がたくさんありました。ですが、今の時代は身体を動かさなくても重いものは届けてもらったり、軽い掃除用具でささっと掃除ができたり、便利なものがたくさんあります。ありがたいこととはいえ、運動不足にはなりやすいですね。

ですから、できるだけ筋力トレーニングやストレッチをしたり、仕事中や通勤途中など気がついたときに軽い運動を行うようにして、こりの原因となる運動不足を解消しましょう。

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肩とその周辺を鍛えよう

さて、肩こりに関わる筋肉はどこにあるのでしょう?いちばんわかりやすいのは、首から肩、背中へとつながる“僧帽筋”という筋肉。背中のいちばん外側にあり、「こってるな~」と首筋をさすったときに手に触れる部分です。僧帽筋は、首の奥の筋肉や、首の骨と助骨をつなぐ筋肉などと重なりあっているので、こうした筋肉も肩こりの原因になるのです。

肩こりにならないためには、僧帽筋をはじめ肩まわりの筋肉を全体的に鍛えることがとても重要です。肩甲骨を大きく動かすと、肩まわりの筋肉がよく動いてやわらかくなるのでとても効果的です。

注意したいのは、筋肉を鍛えようといきなりハードトレーニングをしないようにすること。運動不足の筋肉をいきなり酷使すると、ケガの原因にもなりますし、ひどい筋肉痛で運動がイヤになってしまいます。これでは逆効果ですね。

筋肉を鍛えるには、ゆっくりと引っ張るような大きな動きをイメージして行ってください。また、日に何度もトレーニングを行うのではなく、回数は少なくていいので長く続けて行うことが大切です。良質のたんぱく質を食事でとるようにすると、肩に筋肉がついて肩こり予防、解消につながること間違いなしですよ!

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注意するべき肩こりは?

肩こりの中には、病気が原因になっている注意するべき症状の場合があります。首や肩の骨、筋肉が原因になっている、“椎間板ヘルニア”や“頸椎症”など。いわゆる、四十肩、五十肩と呼ばれる“肩関節周囲炎”などもそうです。また、内臓の病気や眼精疲労、顎関節の不調なども肩こりを引き起こすことがあるので、注意が必要です。

これらの病気が原因の場合、治療すれば肩こりは改善に向かうでしょう。通常の肩こりと少し違う症状、特に手のしびれや、肩を動かしてないのに痛みがあるといった場合は、病院で診てもらうことをおすすめします。

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<参考文献>
■石井直方著 筑摩書房
『カラダが変わる! 姿勢の科学』

■一般社団法人 日本臨床内科医会
『わかりやすい病気の話シリーズ47 肩こり』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に2回以上筋力トレーニングを行っていない人は、肩がこりやすいリスクが2.78倍となります。

A: 週に2回以上、筋力トレーニングを行っていますか?
B: 人よりも肩がこりやすいですか?

A
はい いいえ
12.5%
36人
87.5%
252人
B
はい いいえ はい いいえ
4.51%
13人
7.99%
23人
53.47%
154人
34.03%
98人
Z検定値 2.84
オッズ比 2.78
信頼度 99.5%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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