解説
身体を動かすのに重要な筋肉。私たちは普段の生活を送っているだけで、すべての筋肉をうまく使えているのでしょうか?大半の人はうまく使えていないのではないかと思います。
あまり使わない筋肉は、何もしない限り鍛えられず、眠っている状態になります。そうなっても、普段の生活を送る上では、その筋肉は使わないわけですから何も不自由を感じませんよね。
しかし、事故や災害などといった緊急のときではどうでしょうか。
車や落下物などから身を守るために、普段使っていない、眠っている筋肉をいざ動かそうとしても、思った通りに動かせないどころか下手をするとケガをしてしまいかねません。せっかく車などから身を守ることができても、筋力不足でケガをしてしまっては元も子もありませんね。
こんなことを防ぐためにも、筋力トレーニングを普段から行って、身体全体の筋肉をまんべんなく鍛えることが大切です。
腹筋運動やスクワットで行える、下半身を支える大きな筋肉のトレーニングとあわせて、背中や肩の周りといった、普段使わない筋肉のトレーニングも行うと、全身の筋力をバランスよく鍛えることができます。普段使わない筋肉の筋力トレーニングには、ダンベルやチューブなどの器具を取り入れるのもいいですね。
継続的に全身の筋肉を鍛えて、ケガ知らずの身体を手に入れましょう。

<参考文献>
■谷本道哉著、石井直方監修 ベースボールマガジン社
『使える筋肉・使えない筋肉 理論編』
■浅野勝己・田中喜代次編著 文光堂
『健康スポーツ科学』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に2回以上、筋力トレーニングを行わない人は、反射神経が人より鈍くなるリスクが3.44倍となります。
A: 週に2回以上、筋力トレーニングを行っていますか?
B: 人よりも反射神経が鈍いほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
12.5%
36人 |
87.5%
252人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
1.74%
5人 |
10.76%
31人 |
31.25%
90人 |
56.25%
162人 |
Z検定値 | 2.61 |
---|---|
オッズ比 | 3.44 |
信頼度 | 99.0% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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