解説
イライラが募り、突然プッツン。何かと物に当たり散らしたり、机や壁を叩いたり…こんなふうにいつも怒っているような人が、周りにいませんか。あるいは、あなた自身はいかがでしょう?
実は、怒りっぽい性格の人は、頭痛や腹痛、だるさなどの体調不良を感じやすいという調査結果があります。精神的に不健康なだけではなく、実際に、身体にも負担がかかってしまうのです。
とはいえ、怒りを我慢してため込むのもよくありません。特に男性は、無理に感情を押さえつけようとすることで、高血圧になりやすいという報告もあります。
イライラが募ってしまったときは、感情に任せて怒りをあらわにする前に、一呼吸置くことを心がけましょう。思いのままに吐き出すのではなく、文章にしてみるのもオススメ。できるだけ冷静になって、上手に怒りをコントロールできるようになると、心も体も元気になっていきますよ。

<参考文献>
■久留米大学心理学研究 第11号 2012
『大学生の体調不良と感情の表出方略の関連』
■広島大学大学院心理臨床教育研究センター紀要 第5巻 2006
『怒りへの対処と感情への気づきおよび言語化能力、身体症状との関連について』
■独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業総合センター職業センター
『アンガーコントロール支援 ~講習編~』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
怒りっぽい性格の人は、週に1回以上、体調不良になるリスクが3.42倍になります。
A: 自分はあまり怒りっぽくない性格だと思いますか?
B: 週に1回以上、体調不良になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
42.0%
121人 |
58.0%
167人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
3.13%
9人 |
38.89%
112人 |
12.5%
36人 |
45.49%
131人 |
Z検定値 | 3.26 |
---|---|
オッズ比 | 3.42 |
信頼度 | 99.8% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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