解説
朝食を欠食してしまうと、胃の中に何も食べ物が入ってこない状態が長くなり空腹状態が続くことになります。食べ物が胃に入ると、胃酸により消化吸収しやすいようにドロドロになるのですが、胃酸はとても強い酸なので、通常は食べ物が入ってこなければ出ない仕組みになっています。
ですが、ストレスが続いていたり不規則な生活をしていると、自律神経の乱れにより食事に関係なく胃酸が出てしまう場合があります。朝食を抜いて空腹状態が続いている中で、胃酸が出てしまうと胃の粘膜を傷つけ、胃痛が発症する可能性があるのです。
胃はストレスを感じやすい臓器でもありますので、食べやすいものから少しずつでも朝食をとり、規則正しい食生活を心がけて負担をかけないようにしましょう。

<参考文献>
■武田薬品工業株式会社
『胃痛』
執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
朝食を取るようにしていない人は、週に1回以上、胃痛になりやすくなるリスクが3.31倍になります。
A: 朝食は取るようにしていますか?
B: 週に1回以上、胃痛になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
76.7%
237人 |
23.3%
72人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
3.56%
11人 |
73.14%
226人 |
3.24%
10人 |
20.06%
62人 |
Z検定値 | 2.73 |
---|---|
オッズ比 | 3.31 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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