解説

1日の食事回数が少ない人の場合、どちらかというと「朝食抜き」ということが多くなります。女子大学生を対象に行われた調査では、2割近くの人が週に数回、朝食を食べないことがあり、夕食の時間が遅く生活が不規則になりがちであることが報告されています。
このような不規則な生活習慣や睡眠不足がきっかけで過敏性腸症候群などになり、下痢や便秘を繰り返すことがあります。不規則な生活習慣を正し、睡眠不足を解消するカギは、ズバリ朝食。スープや味噌汁のような温かくお腹に優しいものを朝食に取り入れる習慣を始めてみましょう。“激辛”など香辛料の強い食べ物やお酒の飲みすぎは胃腸に負担をかけるので、繰り返す下痢を改善したいときはこうしたものは控えましょう。

<参考文献>
■日本内科学会雑誌
『Ⅱ.代表的疾患の診療の現況と将来展望 4.過敏性腸症候群(IBS)の病態・診断・治療』
■日本食育学会誌
『首都圏における女子大学生の朝食欠食と健康的生活行動との関連』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
食事を1日3食食べていない人は、週に1回以上、下痢になりやすくなるリスクが1.84倍になります。
A: 食事は1日3食ですか?
B: 週に1回以上、下痢になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
70.4%
420人 |
29.6%
177人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
9.88%
59人 |
60.47%
361人 |
6.87%
41人 |
22.78%
136人 |
Z検定値 | 2.72 |
---|---|
オッズ比 | 1.84 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
>数値の見かたはこちら