解説
皮下脂肪とは
体の中の脂肪は大きく皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。皮下脂肪はその名の通り皮膚の下にある脂肪。お腹でいえばお腹の皮をつまんだ時に一緒につまんでいる部分です。内臓脂肪はおなかの中にたまった脂肪で、外から触ることはできません。お腹は表面から皮膚→(皮下脂肪)→腹筋→腹膜となっていて、お腹の主な臓器(肝臓や胃など)はこの腹膜の袋に入っているような状態です。
この腹膜の袋の中に蓄積されたのが内臓脂肪です。お腹は肺のように骨で囲まれていないので、実はどれだけでも脂肪をためることができてしまいます。特に日本人は皮下脂肪をためる力が弱いため、内臓脂肪がたまりやすいといわれています。
内臓脂肪を減らす2つの方法
内臓脂肪は、今ある以上に増やさないようにして、さらに燃焼させれば減らすことができます。
内臓脂肪は皮下脂肪と同様に余分な栄養を貯蓄している状態です。脂肪そのものをとりすぎればもちろん内臓脂肪は増えますが、余分なエネルギーも体内で脂肪に変換してためるため、炭水化物をとりすぎても内臓脂肪が増えることはあります。
ただし、同じ量であれば脂肪は1gあたり9kcal、炭水化物は1gあたり4kcalなので、やはり脂肪のほうがたまりやすいのです。
もちろんたまってしまった内臓脂肪は使わなければ減りません。一般的にはこれを脂肪を燃焼すると表現します。栄養素で燃焼しやすくする方法や、運動で消費カロリーを増やし、筋肉量を増やして代謝を上げる方法があります。

豆腐と野菜の組み合わせ
豆腐だけでも内臓脂肪をためにくくする効果があることがわかっています。一番有名な栄養素はイソフラボンです。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをします。エストロゲンは内臓脂肪がたまりにくくなる効果を持っています。女性が更年期になって太りやすくなるのはエストロゲンが減るからなのです。
さらに野菜を組み合わせると相乗効果が期待できます。たとえば生キャベツに含まれるボロン(ホウ素)はエストロゲンの分泌を活性化させ、エストロゲン濃度が2倍になるという報告があります。加えてモロヘイヤやほうれん草、ブロッコリーに含まれるビタミンB2は脂肪の燃焼効果があります。
また野菜の食物繊維は食事の中の脂肪を吸着して体内に脂肪が取り込まれないようにしてくれます。
豆腐と野菜を組み合わせて、いろいろ試してくださいね!

<参考文献>
■Acta Diabetologica
『Ethnic differences in abdominal visceral fat accumulation between Japanese, African-Americans, and Caucasians: a meta-analysis.』
■Integrative Medicine:A Clinician's Journal
『Nothing Boring About Boron』
執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、豆腐と野菜を一緒に食べていない人は、内臓脂肪が多くなるリスクが2.02倍になります。
A: 週に1回以上、豆腐と野菜を一緒に食べていますか?
B: 内臓脂肪は多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
57.3%
177人 |
42.7%
132人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
13.59%
42人 |
43.69%
135人 |
16.5%
51人 |
26.21%
81人 |
Z検定値 | 2.83 |
---|---|
オッズ比 | 2.02 |
信頼度 | 99.5% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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