花粉症、改善のカギはきのこにアリ!
リスク
2.26倍

花粉症、改善のカギはきのこにアリ!

週に1回以上、きのこ類を食べていない人は、人よりも重度の花粉症になりやすくなるリスクが2.26倍になります。

解説

きのこのビタミンDをとって花粉症対策

花粉症は、食べ物、排気ガスなどの有害化学物質、肌に触れる合成洗剤や食品添加物などの影響で、身体の免疫が正しく働かなくなることで起こる可能性が指摘されています。

きのこにはカルシウムを作る元となるビタミンDが多く含まれていますが、骨粗しょう症予防など骨を作るだけではなく、免疫を調節し、花粉症、ぜんそくなどのアレルギー疾患に有用であることがわかってきました。

ビタミンD不足により、アレルギーをはじめ、うつ病、認知症、筋力低下、がんのリスクまでも増えてしまいます。さまざまな食品の中でも、きのこにはビタミンDが特に豊富に含まれており、花粉症予防、緩和に効果的!花粉の気になる季節にはぜひ取り入れたい食べ物です。

そしてこのビタミンDは、太陽の光によって含有量が増えるので、すこし手間はかかりますが使う前に日に当てておくといいでしょう。脂溶性ビタミンといって油に溶けやすく加熱にも強く、油脂と一緒に調理することで吸収率も上がります。

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きのこで腸も健康に

またきのこは実は野菜ではなく、“菌類”といって美容や健康に良いとされるヨーグルト、チーズ、納豆、味噌などの発酵食品を作る際に必要な酵母菌や麹菌の仲間になります。これは驚きですね。

きのこや発酵食品の菌類は、腸内細菌の機能を高めてくれる効果があり免疫力アップ、善玉菌も増やします。

さらには低カロリーでダイエットに取り入れたい食材であることはもちろん、意外にも栄養が豊富で、たんぱく質、脂質、貧血予防の鉄、疲労回復の手助けをするビタミンB群、むくみ解消のカリウムが含まれ良いことずくめ。

βグルカンという食物繊維にも、善玉菌を増やし腸内環境を整え身体の調子を整えてくれる働きがあると期待されています。1年を通して安価な上、さまざまな効能があるきのこを食べないないわけにはいきませんね。

きのこは火を通すとかさが減るので、炒め物、鍋物、マリネ、汁物の具、炊き込みご飯などにすれば、沢山の量を食べることができます。食べきれない分は石づきを落として冷凍保存も可能です。

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<参考文献>
■渡辺雄二著、青志社
『アレルギーを防ぐ37の真実』

■安部隆雄著、花伝社
『これでスッキリ「脱!花粉症」—今年でお別れ、5つの法則』

■井澤由美子著、講談社
『ボケないからだを作る常備菜レシピ 菌運ごはん』

■BABジャパン
『セラピスト別冊 キレイと健康を創る、食学・食育・食養生の専門誌 美しくなる食事療法』

■斎藤嘉美著、ペガサス
『ビタミンDは長寿ホルモン—不足するとガン、脳、心血管病、糖尿病、関節症等を招く』

編集 : 日本健康情報センター


統計データ

週に1回以上、きのこ類を食べていない人は、人よりも重度の花粉症になりやすくなるリスクが2.26倍になります。

A: 週に1回以上、きのこ類を食べていますか?
B: 人よりも重度の花粉症ですか?

A
はい いいえ
67.0%
207人
33.0%
102人
B
はい いいえ はい いいえ
8.41%
26人
58.58%
181人
8.09%
25人
24.92%
77人
Z検定値 2.66
オッズ比 2.26
信頼度 99.2%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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