口内炎予防には手作り料理がカギ
リスク
2.9倍

口内炎予防には手作り料理がカギ

月に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていない人は、口内炎ができやすくなるリスクが2.9倍になります。

解説

手作りの料理や弁当は栄養バランスがとりやすい!

口や舌に痛みを感じる白い小さな潰瘍の炎症を“アフタ性口内炎”といい、私たちがよく口内炎と呼ぶ一般的な種類になります。アフタ性口内炎は痛みを伴い、食事を食べるときにかなりの苦痛を伴い、完治まで1〜2週間かかる病気です。

この口内炎は、手作り料理や弁当を食べていない人の方が、リスクが高まる可能性があります。口内炎は細菌による炎症が主な原因で、ストレスが多いときや疲れたとき、栄養状態が悪いときに、皮膚粘膜に症状としてあらわれます。

口内炎を予防する為には、不規則な生活を整えることや、バランスの良い食事をとることが予防の基本になります。

手作り料理や弁当は、外食や市販のお弁当に比べて栄養バランスがとりやすい、自分で食材や量を調整することができるという利点があるので口内炎予防や改善にとても優れています。

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口内炎予防にはビタミンが大切

口内炎を予防する為には、皮膚や粘膜を正常に保つ役割を果たす、ビタミンA、代謝に関係するビタミンB群、免疫を高めるビタミンCなどのビタミンが効果的です。

外食やコンビニ弁当など市販のお弁当は揚げ物や油ものが多いので、脂肪の代謝に関係するビタミンB2が不足する可能性があります。ビタミンB2が不足すると、脂肪の代謝がスムーズにまわらずに太りやすくなったり、皮膚や粘膜に炎症を起こし口内炎ができやすくなります。

ビタミンB2は、うなぎ、レバー、牛乳、納豆などの食品に含まれますので、適度にとるように心がけましょう。また、外食や市販のお弁当はご飯の量が多いので、糖質を代謝するためのビタミンB1も不足してしまいます。

さらに付け合わせとして、ポテトサラダ、マカロニサラダなどの芋類や炭水化物をとると、糖質は多くなりますので、副菜はサラダやお浸しなどがおすすめです。ビタミンB1が不足すると、疲労がたまりやすくなり、これも口内炎ができる原因になります。そこで、糖質をとりすぎないようにしたり、白米をビタミンB1が多い麦ご飯にかえてみるのも手軽にビタミンB1がとれるコツです。

そのほかにもまぐろ、かつお、バナナ、ささみ、いわしなどに含まれるビタミンB6も口内炎を予防する栄養素になります。ビタミンB群は1つだけとるよりも、他のB群と一緒にとることで効果が期待されますので、ぜひ併せてとるように心がけましょう。

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<参考文献>
■都クリニック
『口内炎について。』

■名取歯科クリニック
『口内炎の治療』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていない人は、口内炎ができやすくなるリスクが2.9倍になります。

A: 月に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていますか?
B: 口内炎ができやすいですか?

A
はい いいえ
91.3%
282人
8.7%
27人
B
はい いいえ はい いいえ
17.48%
54人
73.79%
228人
3.56%
11人
5.18%
16人
Z検定値 2.63
オッズ比 2.9
信頼度 99.1%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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