解説
「腹式呼吸は体にいい」ということはご存知かもしれませんが、背中ニキビにも効く、というとちょっと気になりませんか?肩の開いた服のシーズンになると気になる背中ニキビと、腹式呼吸の関係についてご説明しましょう。
強いストレスを受けてホルモンの状態が乱れると、皮脂が大量に分泌されて背中や胸など身体にもニキビができてしまいます。つまり、ストレスは顔だけでなく身体のニキビにもよくないんですね。
強いストレスを感じると、呼吸は浅くなる傾向があります。胸だけが動く浅い呼吸に対して、お腹がふくらむくらいしっかり呼吸するのが腹式呼吸。より多くの酸素を身体に取り込むことができるのはこの腹式呼吸なんです。
腹式呼吸で身体に酸素が十分に行き渡ると、全身の血行がよくなってストレスを感じにくくなります。これは副交感神経の働きによりストレスに強いホルモンが分泌されるからです。ストレスを感じにくくなり、皮脂の状態も安定して、結果的に背中ニキビを作らないことにつながるのです。
ぜひ意識して腹式呼吸を実践してみてください。きっと身体も心も健康になりますよ!

<参考文献>
■マガジンハウス
『クロワッサンspecial 呼吸法で、カラダが変わる』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
週に3回以上、腹式呼吸を行っていない人は、背中にニキビができやすくなるリスクが2.56倍になります。
A: 週に3回以上、腹式呼吸を行っていますか?
B: 背中にニキビができやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
22.2%
64人 |
77.8%
224人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
3.47%
10人 |
18.75%
54人 |
25.0%
72人 |
52.78%
152人 |
Z検定値 | 2.58 |
---|---|
オッズ比 | 2.56 |
信頼度 | 99.0% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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