老け顔には、柑橘類が効く?!
リスク
3.46倍

老け顔には、柑橘類が効く?!

週に1回以上、オレンジなどの柑橘系の果物を食べていない人は、実年齢よりも年上に見られることが多くなるリスクが3.46倍になります。

解説

柑橘類に含まれる優れた美容成分とは?

柑橘類というと、みかん、オレンジ、伊予柑、はっさく、ぽんかん、グレープフルーツ…数えるとたくさんの種類がありますが、これらの柑橘類にはアンチエイジング効果があるといわれています。『my healthy(マイヘルシー)』のアンケートでは、週に1回以上、柑橘類を食べていない方は、実年齢よりも年上に見られるリスクが高くなるというデータとなりました。

柑橘類には、肌の弾力やハリを作るコラーゲンの生成を促進するビタミンCが多く含まれます。コラーゲンは、たんぱく質の一種で、美肌を作る素でもありますので、ビタミンCと一緒に取るのがおすすめです。また、ビタミンCには紫外線などからシミを作らない美白効果もありますので、紫外線が多い季節は意識してビタミンCを取るように心がけましょう。

また、温州みかんや、ぽんかんなどの柑橘類に多く含まれる“β-クリプトキサンチン”はカロテノイドの仲間で、強力な抗酸化作用があり、免疫をアップしたり、糖尿病の進行を抑えたりといった優れた効果があります。さらに、β-クリプトキサンチンには保水力を持つヒアルロン酸の量を増やしてくれるという美肌効果もあり、肌のみずみずしさを保ち透明感がある肌を維持してくれる効果が期待できます。

51609

美容効果だけじゃなかった!柑橘類の健康パワー

柑橘類には、“ヘスペリジン”という毛細血管を強くする栄養素も含まれています。ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、柑橘類の皮やスジに多く含まれています。具体的には、みかんの白い皮、スジといえば、分かりやすいでしょう。ヘスペリジンは血流を改善したり、毛細血管を強くしたりといった働きがあるので、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の予防効果もあります。柑橘類の皮やスジはあまり細かく取らずに、そのまま丸ごと食べるようにして、生活習慣病の予防に役立てましょう。

また、柑橘類に含まれるリモネンという甘酸っぱい爽やかな香りには、脳をリラックスさせる効果があるといわれています。このリモネンには、交感神経を高め、血流を良くしたり、脂肪燃焼効果もありますのでダイエット効果も期待できます。リモネンが多く含まれる柑橘類の代表はグレープフルーツ。デザートとして食べるだけでなく、サラダのトッピングにプラスしても良いでしょう。

柑橘類の旬は、みかんが12月~3月、ぽんかんは1月~3月、夏みかんは5月~7月、オレンジが夏から冬にかけてと、それぞれ時期が少しずつ違ってきます。季節ごとの旬の柑橘類を食卓に取り入れてみましょう。

51610

<参考文献>
■広瀬寛監修、阿部芳子、ナツメ社
『あなたを元気にするビタミン―正しい知識ととり方がわかる』

■菱田明、佐々木敏監修 第一出版
『日本人の食事摂取基準 2015年版』

■日本成人病予防協会
『健康管理情報 香りのパワーでこころとからだをリフレッシュ~①香りでダイエット』

■大鵬薬品
『夏の悩みをビタミンで解決!』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、オレンジなどの柑橘系の果物を食べていない人は、実年齢よりも年上に見られることが多くなるリスクが3.46倍になります。

A: 週に1回以上、オレンジなどの柑橘系の果物を食べていますか?
B: 実年齢よりも年上に見られることは多いですか?

A
はい いいえ
32.0%
99人
68.0%
210人
B
はい いいえ はい いいえ
2.59%
8人
29.45%
91人
15.86%
49人
52.1%
161人
Z検定値 3.23
オッズ比 3.46
信頼度 99.8%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

関連記事

広告

my healthyは書籍や論文から集めた約28万通りの健康法を統計で厳選して、定期的に発信しています。