解説
髪に白髪が目立ちはじめると「老けてみえるなあ…」と気になりますよね。少し前までは、なぜ人は年を取ると髪が白くなるのか分かっていませんでした。しかし近年では研究が進み、その原因がだんだん明らかになってきています。
実は髪の毛の元となる細胞が生まれたばかりのときには、色がついていません。髪に色がつくには、その元となる“メラニン色素”を、髪の根元にある色に深く関わる細胞が受け取ることによって色がつくのです。この細胞が加齢や活性酸素による酸化ストレスなどによって機能しなくなると、色を作り出すことができなくなり、白髪になってしまうのです。
このほか、心理的ストレスも身体が老化していく原因になります。イライラしたり怒ったりして強い心理的ストレスを感じたときには、胃腸が活動しなくなるなど身体にもかなり影響しているのです。
とはいっても、誰でもイライラや我慢できない怒りを感じることもありますよね。そんなときは、6まで数字を数えてみてください。強い感情のピークはかなり短くて、6秒ほど経てば収まるといわれています。1から6までゆっくり数えれば感情がコントロールでき、ストレスを感じないうちに怒りも収まりますよ。

<参考文献>
■東京医科歯科大学 難治疾患研究所
『毛包幹細胞が色素幹細胞を維持する仕組みを解明』
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『活性酸素と酸化ストレス』
■ニューカッスル大学
『Anger Management Course Workbook』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
怒りっぽい性格の人は、同年代の人よりも白髪が多くなるリスクが2.15倍になります。
A: 自分はあまり怒りっぽくない性格だと思いますか?
B: 同年代の人よりも白髪が多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
42.0%
121人 |
58.0%
167人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
7.64%
22人 |
34.38%
99人 |
18.75%
54人 |
39.24%
113人 |
Z検定値 | 2.69 |
---|---|
オッズ比 | 2.15 |
信頼度 | 99.2% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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