解説
きちんとヘアケアしているのに、なんだか髪がパサパサに乾燥してしまう…きっとそういう髪質なんだと、思い込んでいませんか?
実はこれ、チョコレートの食べ過ぎが原因かもしれません。
甘いチョコレートには砂糖が多く含まれています。そしてこの砂糖が、髪を傷つけてしまうことがあるのです。
健康な髪の毛は、根元が正常に皮脂を分泌してくれていることで、うるおいが守られています。ところが、砂糖を取り過ぎると、血糖値が上がります。すると、体内の血液がドロドロになって血流が悪くなり、頭皮にまで栄養が行き届かなくなります。その結果、根元の皮脂のバランスが崩れ、髪の毛が乾燥してしまうのです。
とある研究では、血糖値の上昇は、薄毛の原因にもなるという報告も。髪の毛と糖分には、実は深い関係があったのです!
そういえばチョコレートの食べ過ぎかも…と思い当たる人は、量を控えめにするのがよさそう。もし、それでも髪が乾燥して傷んでしまったときは、ブラシのかけ方にも注意が必要です。
シャンプー後の濡れた髪にいきなりブラシをかけると、髪の表面がこすれて傷つきやすく、乾燥がよりひどくなってしまいます。濡れたままの髪は目の粗いクシを使って整えておき、ブラッシングは髪を乾かしてからにしましょう。
ツヤツヤの髪で、気分を上げて毎日を過ごしたいですね!

<参考文献>
■インド皮膚科学オンラインジャーナル
『Androgenetic alopecia, metabolic syndrome, and insulin resistance: Is there any association? A case-control study』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
チョコレートを食べている人は、髪がパサつきやすくなるリスクが2.23倍になります。
A: チョコレートを食べないようにしていますか?
B: 人よりも髪がパサつくほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
26.4%
76人 |
73.6%
212人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
6.94%
20人 |
19.44%
56人 |
32.64%
94人 |
40.97%
118人 |
Z検定値 | 2.76 |
---|---|
オッズ比 | 2.23 |
信頼度 | 99.4% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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