解説
同じ年代の人よりも、自分は白髪が多い気がすると感じているなら、日光浴がおすすめです!
髪の毛の根元には、健康な髪の色の元となる“メラニン色素”を作り出している細胞があります。白髪予防には、このメラニン色素を作り出している細胞を活性化するとよいのです。
この細胞を活性化するためにはカルシウムをしっかりとることが必要ですが、それを助けてくれるのが、ビタミンDなのです。
このビタミンDは、日差しを浴びると人の身体の中で作り出すことができるんです。だから、日光浴をすると白髪予防になるんですね。
といっても、あまり強い日光に当たると、今度は日焼けが気になりますよね。強い紫外線はお肌のダメージの原因になりますし、髪も痛んでしまうので無防備に日差しを浴びるのは逆効果です。
では、どのくらいの日光浴をすればよいのでしょうか。日本(関東)の場合は、紫外線の弱い冬でも22分間、両手と顔に日差しを浴びるだけでOK。意外に短い時間でよいので、これくらいならできそうですね!
「それでも紫外線はイヤ」という人は、きのこ類を食べてビタミンDをとることもできます。また、きのこ類のほかにも、髪の健康によい食べ物を紹介しましょう。
ワカメやコンブなどの海藻は、カルシウムやヨードがたくさん含まれています。チーズや魚介類も、メラニン色素の材料になる“チロシン”を含んでいるため、髪の健康には欠かせません。
白髪が気になる、白髪を予防したいと思う人は、ぜひ日光浴や髪の毛によい食べ物を生活にとり入れてみてくださいね!

<参考文献>
■国立研究開発法人 国立環境研究所
『体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定』
■LIVESTRONG.COM (リブストロング財団)
『Vitamin Deficiencies That Cause Gray Hair』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
日光を浴びる生活をおくっていない人は、同年代の人よりも白髪が多いリスクが2.07倍になります。
A: 日光を浴びる生活をおくっていますか?
B: 同年代の人よりも白髪が多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
62.8%
181人 |
37.2%
107人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
13.19%
38人 |
49.65%
143人 |
13.19%
38人 |
23.96%
69人 |
Z検定値 | 2.7 |
---|---|
オッズ比 | 2.07 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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