薄毛が気になるなら、バナナを食べよう
リスク
2.78倍

薄毛が気になるなら、バナナを食べよう

月に1回以上、バナナを食べていない人は、人よりも薄毛になりやすくなるリスクが2.78倍になります。

解説

バナナには髪の材料がいっぱい!

バナナには薄毛を改善するいろいろな成分が含まれています。たくさんありますので、さっそくどんな成分があるのかみていきましょう!

まずは、バナナに含まれるたんぱく質です。髪はその80%以上がたんぱく質でできています。髪を作るたんぱく質のうち、“ケラチン”と呼ばれるたんぱく質が多くを占めています。たんぱく質は、髪だけでなく筋肉や皮膚などの材料になりますが、食事で摂取すると、一旦こまかなアミノ酸に分解されて、必要な場所で再びたんぱく質に合成されます。

髪を作るには、髪を作るのに必要なたんぱく質を合成する材料となるアミノ酸をしっかり取ることが重要です。バナナは、髪の毛を作るのに必要なアミノ酸をすべて取ることができるのです。その中には、体内で作ることができず、食事からしか摂取できないアミノ酸である“必須アミノ酸”もあります。ですから、バナナを食べることで効率的に髪の材料を取り入れることができるのですね。

また、“グルタミン酸”は髪の成分として多く必要とされるアミノ酸です。昆布が髪に良いと言われる理由はこのグルタミン酸が多く含まれているからですが、バナナにもたくさん含まれています。

次に注目したいのが亜鉛です。髪の材料であるたんぱく質やアミノ酸を摂取した後は、それを髪の毛として合成させる必要があります。亜鉛は、このアミノ酸がたんぱく質に再合成されるところで効果を発揮します。亜鉛は髪の毛を作るたんぱく質の1つであるケラチンの合成を促進します。また、亜鉛には細胞分裂を促す働きがあり、髪の毛の新陳代謝を活発にして健康な髪を維持してくれる効果もあります。

このように健康な髪を保つために重要な亜鉛が不足すると、髪が細く弱くなり、抜けやすくなってしまいます。バナナには、たんぱく質だけでなく亜鉛も含まれているので一石二鳥ですね。

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バナナに含まれるビタミンが髪の成長をサポート

髪の毛の材料となる成分を多く取ったとしても、それだけで髪が増えるわけではありません。髪を作り出す頭皮の働きを助け、頭皮を健康に保つ必要があります。ここで役立つのが、バナナに含まれるビタミンです。バナナにはビタミンB群が含まれており、その中でもビタミンB2は髪を作り出す“毛母細胞”を活発にし、髪を作り出す働きを促します。さらに頭皮の血行や新陳代謝をよくするため、頭皮も丈夫にしてくれます。

また、ビタミンB6は髪の材料となるたんぱく質を取り込む際に必要です。また、ビタミンB2、B6のどちらも皮脂の過剰分泌を抑えてくれるため、毛穴の皮脂詰まりによる髪の根元の炎症を予防できます。そのほか、ビタミンCは髪や頭皮の健康維持に、ビタミンEは毛乳頭への栄養補給を助ける効果があります。

このように、バナナには髪を作り出し、健やかな成長をサポートする成分が多く含まれています。バナナなら皮をむいて食べるだけ、と手軽に食べることができますね。食べごたえがあって腹持ちがよいので、間食のときにはお菓子よりもバナナがおすすめです。薄毛が気になりだしたらバナナに注目してみましょう。


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<参考文献>
■横浜中央クリニック
『女性のための髪の基礎知識』

■農林水産省
『たんぱく質』

■繊維製品消費科学
『ヘアケアの科学』

執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、バナナを食べていない人は、人よりも薄毛になりやすくなるリスクが2.78倍になります。

A: 月に1回以上、バナナを食べていますか?
B: 人よりも薄毛ですか?

A
はい いいえ
49.2%
152人
50.8%
157人
B
はい いいえ はい いいえ
3.56%
11人
45.63%
141人
9.06%
28人
41.75%
129人
Z検定値 2.8
オッズ比 2.78
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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