解説
意外なもやしの栄養素!アレンジ豊富な万能野菜
もやしというと、「安い」「経済的」という言葉をイメージすることも多いと思います。しかし、もやしは、単に安価なだけの野菜ではありません!もやしには、身体に良い栄養成分がいろいろ含まれています。カルシウム、カリウム、ビタミンB1、葉酸、ビタミンCといったビタミンやミネラルに加え、食物繊維やアスパラギン酸、GABA(ギャバ)などなど。意外とさまざまな栄養素が含まれていることに、驚かれるかもしれません。
カルシウムは、骨や歯を作る大切なミネラルです。カルシウムが不足してしまうと虫歯や骨粗鬆症のリスクが高まる、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなる、ともいわれています。もやしにはカルシウムが含まれるとはいうものの、小魚や乳製品などのカルシウム豊富な食品と比べると、含まれる量は少なめになります。ですが、もやしはどんな料理でも合わせやすい野菜です。魚のホイル焼きにもやしをプラスしたり、もやしにチーズ乗せたり、カルシウムの多い食材とアレンジするのがおすすめです。
もやしは、組み合わせやすい万能の野菜なので、ほかの食材をプラスすると栄養をしっかり補給することができます。ほかにも、血圧安定の作用をもつミネラルのカリウムが多いにらと炒めたり、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が多い豚肉と合わせたり、造血のビタミンの葉酸が多いほうれん草と一緒に食べるなど、栄養強化メニューがたくさんあります。さらに美肌効果、抗酸化作用があるビタミンC、腸内をきれいに掃除してくれる食物繊維、疲労回復効果のアスパラギン酸、そしてリラックス作用があるGABAなどが多く含まれています。

GABAでリラックス!リラックスすることで、もたらされる感動とは
『my healthy(マイヘルシー)』のアンケートでは、もやしを食べてない人は、感動することが少なくなるリスクが高まるという結果が出ました。これは、もやしに含まれるGABAの影響が考えられます。
GABAは、アミノ酸のひとつで、脳や脊髄などで神経伝達物質として働き、ストレスを和らげ、リラックス作用をもたらします。実際、GABAを食べるとリラックスしたときに出る脳波(α派)が多く出て、緊張したときに出る脳波(β派)を抑えられるという報告があります。脳がリラックスした状態であれば、映画を見る、本を読む、音楽を聴くなどの行動が、感動へ結びつくことも多くなります。
また、イライラしてストレスが多い状態では、感動を得ることは難しくなってしまいますね。GABAには塩分を排泄する作用があり、血圧を安定させる効果があります。血圧が安定すると、血管が拡張しリラックスしやすくなるのです。
もやし以外でGABAが多く含まれる代表的な食品は、発芽玄米、漬物、なすなどがあります。GABAが多い発芽玄米ともやしを組み合わせたり、漬物などを併せてとるとパワーアップが期待できます。お手ごろ価格で食べやすいもやしを上手に組み合わせて、献立にとり入れてみましょう!

<参考文献>
■もやし生産者協会
『もやしの栄養』
■骨粗鬆症財団
『どうカルシウムをとればよいの?』
■日本食品機能研究会
『GABAの生理機能 その2−ヒトの脳波に与える影響』
■文部科学省
『食品成分データベース』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、もやしを食べていない人は、感動することが少なくなるリスクが2.48倍になります。
A: 月に1回以上、もやしを食べていますか?
B: 感動することが少ないほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
86.1%
266人 |
13.9%
43人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
22.33%
69人 |
63.75%
197人 |
6.47%
20人 |
7.44%
23人 |
Z検定値 | 2.76 |
---|---|
オッズ比 | 2.48 |
信頼度 | 99.4% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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