解説
虫歯はとても嫌なものですよね…。ほとんどの人が、歯医者に行くことが嫌いなのではないかと思います。虫歯にならないために一番大切なことは、予防です。歯磨きをきちんとする毎日のケアはもちろんですが、実は緑黄色野菜を食べることも虫歯予防につながるんですよ。
虫歯の原因は、食事の後に口の中の細菌が糖を栄養にして酸を作り出し、その酸が歯を硬くしているカルシウムなどを少しずつ溶かしていくことにあります。これがやがては虫歯になってしまうんです。
ここで大活躍するのが口の中の唾液です。唾液には、口の中の環境を元に戻す働きがあるので、唾液がちゃんと分泌されていると、虫歯予防になるんです。
小松菜、ニンジン、ブロッコリー、さやいんげんなどの緑黄色野菜は、よく噛んで食べる野菜ですよね。よく噛むと唾液の分泌がよくなるので、虫歯予防にはぴったりなんです。
また、緑黄色野菜を食べるときに、歯を作るのに役に立つカルシウムも一緒にとれれば、効率的ですよね。オススメは、緑黄色野菜の中でもダントツにカルシウムが多いモロヘイヤ。茹でて刻んで納豆と合わせると、カルシウムの吸収をよくするビタミンDも一緒に食べられるので、歯の健康メニューといえるかも。
虫歯になってから後悔しても遅いのです。緑黄色野菜をしっかり噛んで食べて、虫歯予防を心がけましょう。

<参考文献>
■全国健康保険協会 東京支部
『健康サポート特集・歯の健康 唾液に秘められたパワー』
■ワシントン大学 口腔健康科学部
『Vitamin D and dental caries in controlled clinical trials: systematic review and meta-analysis.』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に3回以上、緑黄色野菜を食べていない人は、人よりも虫歯になるリスクが2.11倍になります。
A: 週に3回以上、緑黄色野菜を食べていますか?
B: 人よりも虫歯になりやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
75.7%
218人 |
24.3%
70人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
24.31%
70人 |
51.39%
148人 |
12.15%
35人 |
12.15%
35人 |
Z検定値 | 2.71 |
---|---|
オッズ比 | 2.11 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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