解説
口臭が気になると、人と話すときも気になってしまって、楽しい毎日を送ることができませんよね?悩みの種の口臭、その原因のひとつに、口の中の唾液が不足して口の中が乾いてしまっているということがあげられます。
そんなときには、ナッツ類を食べてみましょう!ナッツ類って歯ごたえがあって、食べるときにはよく噛んで食べますよね。よく噛んで食べると、口の中で唾液がよく出るようになって、口臭の予防になるんです。
口臭の原因でほかに考えられるのは、胃の中の胃酸が多く出すぎて食道まで逆流し、胃酸のせいで食道を傷めるという逆流性食道炎があります。なんと、この逆流性食道炎にもナッツ類が良いんです。
傷ついた体を守るためには、ビタミンA、C、Eの組み合わせが効果があるといわれています。ナッツ類には、これらビタミンのうち抗酸化作用があるビタミンEがたくさん含まれているんです。
まさに口臭には万能なナッツ!しかし、いくら口臭が気になるからといって、とり過ぎはよくありません。ナッツ類は油分が多いので、食べすぎると太ってしまいます。
では、どれくらいなら食べても大丈夫なのでしょうか?適量は、1日に手のひら1杯、10g程度とされています。アーモンドなら8~10粒、くるみならば2粒ほどです。
ナッツ類もいろいろなものが販売されていますよね。油で炒ったものは油分が多くなってしまうので、素焼きのナッツ類を選ぶとよいでしょう。ペースト状で砂糖が含まれたピーナッツバターのようなものもありますが、歯の表面に残りやすくかえって口臭の原因になってしまうので、避けるようにしましょう!
適量の素焼きのナッツを、ゆっくりとよく噛んで食べることが口臭予防につながり、楽しい毎日につながっていきます。

<参考文献>
■NHS イギリス健康保健サービス
『Bad breath (halitosis) - Causes 』
■日本消化器学会
『食道で増えている病気-逆流性食道炎と食道癌-』
■NHS イギリス健康保健サービス
『Half a handful of nuts a day 'reduces early death risk'』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、ナッツ類を食べていない人は、自分の口臭が気になりやすくなるリスクが2.29倍になります。
A: 週に1回以上、ナッツ類を食べていますか?
B: 人よりも自分の口臭が気になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
24.7%
71人 |
75.3%
217人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
5.9%
17人 |
18.75%
54人 |
31.6%
91人 |
43.75%
126人 |
Z検定値 | 2.72 |
---|---|
オッズ比 | 2.29 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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