高血糖予防にまずは手軽なキュウリから
リスク
1.94倍

高血糖予防にまずは手軽なキュウリから

週に1回以上、キュウリを食べていない人は、日中に眠気やだるさを感じることが多くなるリスクが1.94倍になります。

解説

キュウリはさまざまな料理に使える万能野菜!

キュウリは、独特の歯ごたえやみずみずしさが特徴で、サラダや酢の物、スープと、どんな料理にも合う夏野菜のひとつです。インド原産のキュウリは、日本に来たときには苦味が強いために薬用として利用されていたといいます。食用にするようになったのは改良を加えた江戸時代後期あたりからなのだとか。

キュウリはなんといってもカロリーが低く、100g食べてもたったの14kcal。キュウリはほとんどが水分で占められているため、特別にたくさんの栄養素が含まれているというわけではありません。ですが、洗ってすぐに食べられること、サラダで美味しい野菜のひとつということを考えると、手軽で食事にとり入れやすい野菜といえるでしょう。

キュウリの栄養素は大部分が水分ですから、キュウリを食べることで水分補給がしっかりできるということもよい点です。利尿作用があるカリウムが含まれますので、体内の老廃物や塩分を排出し、むくみを予防します。また、暑い季節に身体をクールダウンし余分な熱を発散させる効果もありますので、夏バテ防止にもつながります。

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食後の高血糖がだるさや眠気の原因!?

ところで、日中に眠気やだるさを感じることはあるでしょうか?日中の強い眠気やだるさは、高血糖からくる可能性もありますので、症状が強い方は注意が必要です。

高血糖からくる眠気やだるさ予防には、血糖値を安定させることがポイントです。つまり、血糖値が急激に上がらないようにすることが大切です。そのためには、食事をする際にまずは、野菜から食べましょう。野菜から食べることにより、血糖値が急激に上がりにくくなります。血糖値の上昇がゆるやかだと、脂肪が合成されにくくなり、自然なダイエット効果もあるのです。

そして時間をかけてよく噛んで食べること。ゆっくり時間をかけてよく噛むことで、満腹中枢が刺激されて食べる量が減り、それによって糖質のとりすぎを防ぐことができます。また、食事のスピードに合わせて血糖値もゆっくり上がるので、食後の高血糖を防ぐことができます。こうしたシンプルな方法が実は、高血糖を防いでくれるのです。

日中のだるさや眠気を予防するために、まずは野菜をしっかりとることから始めてみましょう。野菜をしっかりとるには、キュウリなど手軽に食べられる野菜を食事にとり入れ、まず野菜から食べ始めるといった点に気をつけましょう。

キュウリのおすすめのメニューは、夏の定番ともいえるわかめとキュウリの酢の物です。わかめや酢には、血糖値の上昇を防いでくれる効果があります。ぜひキュウリと一緒に食べてみましょう。

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<参考文献>
■文部科学省
『食品成分データベース』

■厚生労働省 e-ヘルスネット
『野菜、食べてますか?』

■埼玉県学校給食会
『きゅうり』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、キュウリを食べていない人は、日中に眠気やだるさを感じることが多くなるリスクが1.94倍になります。

A: 週に1回以上、キュウリを食べていますか?
B: 日中に眠気やだるさを感じることは多いですか?

A
はい いいえ
37.2%
115人
62.8%
194人
B
はい いいえ はい いいえ
17.15%
53人
20.06%
62人
39.16%
121人
23.62%
73人
Z検定値 2.79
オッズ比 1.94
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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