ウエストが気になるなら緑茶を飲もう!
リスク
2.03倍

ウエストが気になるなら緑茶を飲もう!

月に1回以上、緑茶を飲んでいない人は、3年以内に、ウエストがきつくて服が着られなくなるリスクが2.03倍になります。

解説

緑茶を見直そう!

今では気軽にいろんな飲み物が手に入るので、あらためて緑茶を飲む機会は減っているかもしれませんね。しかし、ウエストが気になる人はもう一度、緑茶の魅力を再確認してみましょう。

なんといっても緑茶のカロリーはほぼゼロ!市販のコーヒーの場合、“微糖”タイプのものでも1本で角砂糖2個分程度のカロリーが含まれていて、ちりも積もれば…式に差が出てきます。そして、緑茶が優れているのは、カロリーがほぼ無いことだけではないのです。

たとえば、緑茶のある成分を毎日摂取すると12週間でお腹周りが減少していたという報告や、糖尿病患者が毎日緑茶を4杯飲むと同様にお腹周りが減少したという報告があります。その効果を生み出しているのが“カテキン”です。

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カテキンがウエストを細くする

最近ではCMなどでカテキンの多いお茶、とアピールされて販売されているものもあります。カテキンがなにやら身体にいい、ダイエットに効果的ということは予想がつくかもしれません。そもそもカテキンとは何なのでしょうか?

カテキンは赤ワインのアントシアニン、コーヒーのクロロゲン酸などと同じ、植物の色や渋みの成分であるポリフェノールの一種です。ポリフェノールの中でも“フラボノイド”という種類のひとつで、お茶の渋みの元でもあります。カテキンにはいくつかの種類があって作用の強さがそれぞれ違いますが、脂肪の吸収を抑える効果をもつ種類のカテキンは緑茶にもっとも多く含まれているタイプなのです。

カテキンはなぜ、脂肪の吸収を抑えるのでしょうか?ひとつは、食事に含まれる脂肪を分解する酵素の働きを抑えることです。そのため、脂肪が酵素で分解されて小腸から体内に取り込まれるプロセスを抑えることになり、脂肪が吸収されにくくなるのです。もうひとつはコレステロールに対する作用。コレステロールも脂肪の一種ですが、胆汁の成分とくっつくことで腸から吸収されるようになります。カテキンは、先に胆汁とくっついてしまうことで、コレステロールを吸収しにくくする作用があるのです。

先に紹介した糖尿病の研究では、毎日緑茶4杯でお腹周りを減らす効果が得られましたが、実は緑茶2杯では効果がありませんでした。つまり、緑茶だけでウエストを細くしたいのであれば、毎日それなりの量を飲む必要があります。挑戦したい人はカテキン1日に500㎎を目安にするとよいとされています。これは、湯のみにすると10杯以上(1リットル程度)となります。量を控えたい場合は、カテキンがよく出るように、急須でお茶をいれるときには70~80℃のお湯を使うようにしましょう。

ただ、緑茶のカテキンは“タンニン”とも呼ばれ、鉄分を吸収しにくくしてしまう作用があるとされています。貧血になりやすい人は、お茶の飲みすぎは控えましょう。また、コーヒーの半分程度ですが緑茶にもカフェインが含まれます。妊娠中の人や、血圧が高い人はダイエット目的で無理はせず、緑茶は食後のリラックス程度にしておきましょう。

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統計データ

月に1回以上、緑茶を飲んでいない人は、3年以内に、ウエストがきつくて服が着られなくなるリスクが2.03倍になります。

A: 月に1回以上、緑茶を飲んでいますか?
B: ここ3年以内に、ウエストがきつくて服が着られなくなったことがありますか?

A
はい いいえ
67.6%
209人
32.4%
100人
B
はい いいえ はい いいえ
16.18%
50人
51.46%
159人
12.62%
39人
19.74%
61人
Z検定値 2.74
オッズ比 2.03
信頼度 99.3%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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