心と身体のストレス解消に皮つきりんご
リスク
2.07倍

心と身体のストレス解消に皮つきりんご

りんごを皮ごと食べていない人は、ストレスを感じやすくなるリスクが2.07倍になります。

解説

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仕事や勉強に疲れてイライラする…日常生活の中でそんなストレスを感じることも多いですよね。そんなときには、りんごを皮ごとしっかり噛んで食べることがオススメです!

噛むという動作をすることで、脳の血液の流れが良くなります。ストレスを感じたときに噛む動作をすることは、身体がストレスに備える自然な動作なのです。ストレスを受けた人が噛む動作をしたところ、ストレスホルモンの量が減ったという研究報告もあるんですよ。少し硬いりんごの皮をよく噛んで食べることが、心のストレスの解消につながるんです。

皮つきりんごを食べることは、心のストレスだけでなく、身体のストレスの解消にも効果的です。りんごの皮に含まれる黄色の成分“ケルセチン”には抗酸化作用があり、血液の流れを良くし、身体を酸化ストレスから守ってくれます。動脈硬化や糖尿病のリスクを下げる効果もあるそうです。

りんごの皮は硬くて苦手という方も、切り方を変えることで食べやすくなりますので、チャレンジしてみてください。横に輪切りにして芯をくりぬいて食べると、皮の硬さがあまり気にならず食べやすくなるのでオススメです。

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ストレス解消にぴったりの皮つきりんご

りんごを食べるとき、皮はどのようにしていますか?硬いので食べないという方も多いですよね!しかし、りんごの皮の硬さはストレス解消にちょうど良いんですよ。

噛むことがストレス解消につながるという研究もされています。ストレスを受けているかどうかは、唾液の中のストレスホルモンで調べることができます。まず30分にわたって算数の計算問題を解いてストレスを受けた後、一定時間ガムを噛んで、その人の唾液に含まれるストレスホルモンの量を調べるという研究が行われたところ、15分間ガムをしっかり噛むことで、ストレスホルモンの量が減ったことがわかったんです。

食べ物を食べるとき、奥歯でしっかり噛んで食べることで、ストレス解消の効果が期待できるんですね。

しっかり噛むことが、どうしてストレスを少なくするのでしょうか?しっかり噛むと、脳が刺激され脳の血液の流れが良くなるといわれています。噛むことでストレスに備えて判断力を向上させ、ストレスにいつでも対処できるように、自然に身体の能力を高めているのではないかとも考えられています。

じつは、しっかり噛むことで学習能力がアップするという研究結果もあるんですよ。噛むことで、ストレス解消されるだけでなく、頭も良くなってしまうのですから、しっかり噛まないのはもったいない!学習能力がアップすれば、仕事や勉強にも役立ちます。食べるときはしっかり噛むことを心がけたいですね。

爪や口の中を噛むくせのある方もいらっしゃると思いますが、これはストレスに対処しようとして、噛むという行動が悪い方向に出てしまっているのです。ただ、このくせは、身体を傷つけてしまいます。ガムを噛む方もいると思いますが、ガムは噛みすぎるとあごに負担をかけて歯のトラブルの原因となってしまいます。

ストレス軽減のために過剰に噛みすぎるのも、新たなストレスになってしまいます。適度に噛むには、皮つきのりんごをよく噛んで食べることがオススメです!

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りんごの皮が身体の抗酸化ストレスも追い払う!

りんごの皮は、よく噛んでストレスを防止するという心理的な効果だけでなく、身体の酸化ストレスにも効果があるといわれているんですよ。酸化ストレスは、身体の老化やさまざまな病気を引き起こしてしまいます。

りんごの皮が、酸化ストレスに効果がある理由は、その成分にあります!りんごの皮には、りんごの黄色の成分である“ケルセチン”というポリフェノールの一種がたくさん含まれています。このケルセチンが、酸化ストレスを防止するために大活躍します。

まず、ケルセチンは抗酸化作用の強いビタミンCの吸収を助けるうえに、ケルセチン自身にも抗酸化作用があり、血液の流れを良くするという働きがあるんです。さらに、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを減らしたり、糖尿病のリスクを低くしたりする効果もあるそうです。

りんごには、いろいろな加工食品がありますよね。ジュースやゼリーなどでも手軽にりんごの成分をとることができると思われるかもしれません。しかし、ケルセチンなどのりんごの抗酸化物質をしっかりとるには、新鮮なりんごを生のまま食べるのが良いといわれています。

そうはいっても「りんごの皮が硬くて苦手」という方も多いのではないでしょうか?そんな方は、りんごの切り方をちょっと工夫してみましょう。

縦に割るのではなく、横方向に輪切りにして芯をくりぬくと皮がついた状態でも食べやすくなります。好き嫌いの多い子供も、普段と食べるものの形が変わることで、嫌いだった食べ物を食べるきっかけになることもあるそうです。りんごの皮も、切り方によって印象が変わりますね。

心のストレスにも、身体の抗酸化ストレスにも良い皮つきりんご。皮つきりんごを、おいしく楽しみながら、よく噛んで食べて、ストレスを追い払いましょう。

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<参考文献>
■Journal of Prosthodontic Research
『Influence of chewing time on salivary stress markers』

■NUTRITION JOURNAL
『Apple phytochemicals and their health benefits』

■日本野菜ソムリエ協会
『りんごの皮をおいしく食べるには?』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

りんごを皮ごと食べていない人は、ストレスを感じやすくなるリスクが2.07倍になります。

A: りんごは皮ごと食べていますか?
B: 人よりもストレスを感じることが多いほうですか?

A
はい いいえ
25.3%
73人
74.7%
215人
B
はい いいえ はい いいえ
12.15%
35人
13.19%
38人
48.96%
141人
25.69%
74人
Z検定値 2.67
オッズ比 2.07
信頼度 99.2%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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