解説
りんごの皮にはりんごポリフェノールが含まれています。このりんごポリフェノールには、体内で発生する活性酸素を取り除き、酸化を抑える働きがあります。また、ビタミンEなどの他の抗酸化物質の消費を抑える働きがあり、体内のビタミンを効果的に利用できるようにしてくれます。
りんごポリフェノールの主成分である“プロシアニジン”はカリンにも多く含まれており、これがインフルエンザの予防につながることが報告されています。
インフルエンザが流行する冬はりんごの旬でもあります。皮ごと食べてインフルエンザを予防しましょう。りんごポリフェノールは水に溶けにくく熱にも強いのですが、空気に触れるとりんごの切り口が褐色に変化するように、酸素に弱い性質があります。りんごを切った後は早めに食べるようにしましょう。

<参考文献>
■Biofactors.
『Characteristics and physiological functions of polyphenols from apples.』
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『抗酸化物質』
■Journal of agricaltural and food chemistry.
『Phenolic profile, antioxidant property, and anti-influenza viral activity of Chinese quince (Pseudocydonia sinensis Schneid.), quince (Cydonia oblonga Mill.), and apple (Malus domestica Mill.) fruits.』
執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
りんごを皮ごと食べていない人は、インフルエンザにかかると長引きやすくなるリスクが4.36倍になります。
A: りんごは皮ごと食べていますか?
B: インフルエンザにかかると長引きますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
28.5%
88人 |
71.5%
221人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
1.29%
4人 |
27.18%
84人 |
12.3%
38人 |
59.22%
183人 |
Z検定値 | 2.93 |
---|---|
オッズ比 | 4.36 |
信頼度 | 99.6% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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