キムチで不眠解消できるかも!?
リスク
3.23倍

キムチで不眠解消できるかも!?

週に1回以上、キムチを食べていない人は、人よりも寝つきが悪くなるリスクが3.23倍になります。

解説

寝つきが悪い、眠りが浅い、など不眠に悩まされていませんか?もしかしたら、キムチが安眠のカギを握っているかもしれません。

不眠の原因はさまざまありますが、そのひとつが糖尿病。糖尿病を患っている人のあいだでは、不眠の症状を訴えるケースが多くあります。高血糖が安眠の障害になっているのではないかと考えられています。反対に、食後に血糖値が急に上がったり下がったりする“血糖値スパイク(グルコーススパイク)”を起こすと、昼間の時間に急な眠気を感じることもあり、睡眠のリズムが乱れてしまいます。

韓国の大学で、糖尿病の薬を服用している患者を対象に調査が行われました。12週間にわたり、あるグループには、キムチなど野菜と発酵食品がたっぷりの韓国の伝統的な食事を、もう一方のグループには肉や乳製品、脂肪が含まれる西洋型の食事を食べてもらいました。その結果、韓国の伝統的な食事を食べていたグループでは、直近2ヶ月ほどの血糖値の状態を示す数値が下がり、体重も減り血圧も下がった、という結果が出たんです。

糖尿病の改善にキムチのパワーが期待されるところです。これが、寝つきをよくして、質の良い睡眠を取れることにつながるのかもしれませんね。

だからといって、夕食にたっぷりキムチを食べるのは逆効果。キムチに含まれる唐辛子やにんにくは刺激が強く、眠りを妨げてしまう原因にもなります。適量のキムチで試してみましょう。

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<参考文献>
■井上雄一、岡島義著 朝倉書店
『不眠の科学』

■Journal of Medicinal Food
『Beneficial Effects of Korean Traditional Diets in Hypertensive and Type 2 Diabetic Patients』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、キムチを食べていない人は、人よりも寝つきが悪くなるリスクが3.23倍になります。

A: 週に1回以上、キムチを食べていますか?
B: 人よりも寝つきが悪いほうですか?

A
はい いいえ
13.9%
40人
86.1%
248人
B
はい いいえ はい いいえ
2.08%
6人
11.81%
34人
31.25%
90人
54.86%
158人
Z検定値 2.65
オッズ比 3.23
信頼度 99.1%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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