集中力アップの秘訣は笑うこと
リスク
2.67倍

集中力アップの秘訣は笑うこと

よく笑う生活をおくっていない人は、集中力が続かなくなるリスクが2.67倍になります。

解説

集中力がない!と周囲からいわれたり、物忘れをしやすかったり…そんなお悩みはないでしょうか?
この集中力アップの秘訣は、意外なことに「笑うこと」なんです。

どうして、「笑うこと」が集中力アップにつながるのでしょうか?

仕事や勉強をするときに必要な集中力。何かを記憶するときには、“短期記憶”と呼ばれる脳の能力をフルに使っています。この“短期記憶”の能力がうまく働かないと、「思いだす」という作業にばかり時間がとられて、ますます集中できなくなってしまうんです。

たとえば、「手順の何番まで進めたんだっけ?」「連絡する相手は誰だったかな?」なんていうように、思いだすことに時間がかかってしまって、仕事や勉強をしようとしていたのに、何をしていたかわからなくなってしまう…これが、集中しようとしているのに集中力がなくなってしまっている状態ですね。

ということは、“短期記憶”と呼ばれる脳の能力がきちんと働くようになればよいわけですね。ところが、この短期記憶は多くのストレスを受けることで、簡単に能力が低下してしまうんです。そこで、ストレスをなくすために「笑うこと」が大事になってくるんです!

58542

「笑う」ことでリラックスしてストレスはなくなるかもしれないけど、「笑う」ことは仕事や勉強に関係ないから、集中力には関係ない!と思われるかもしれません。

しかし、アメリカで行った、きちんとした実験結果があるんです。高齢者を対象に、短期記憶を比べる実験を2つのグループにわけて行いました。

そのグループとは、「お笑い番組のビデオを20分間観て笑ったグループ」と、「何も観ずに静かに座っていたグループ」なんです。

驚くことに、笑ったグループのほうが短期記憶が良かった、という結果が出ました。その理由は、ストレスホルモンの量が少ないから、ということなのだそうです。集中力アップにとって、「笑うこと」がいかに大切かが分かる実験結果ですね!

普段からよく笑うようにして、ストレスを解消すれば、もう「集中力がない」などと言われることもなくなりますし、記憶力もバツグンになれます。

いつもニコニコしている人こそ、いざというときに集中できる人なんですね!ぜひ、「笑うこと」を実際の生活に取り入れていきましょう!

58342

<参考文献>
■Advances in Mind-Body Medicine
『The effect of humor on short-term memory in older adults: a new component for whole-person wellness.』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

よく笑う生活をおくっていない人は、集中力が続かなくなるリスクが2.67倍になります。

A: よく笑う生活をおくっていますか?
B: 人よりも集中力が続かないほうですか?

A
はい いいえ
55.6%
160人
44.4%
128人
B
はい いいえ はい いいえ
12.85%
37人
42.71%
123人
19.79%
57人
24.65%
71人
Z検定値 3.85
オッズ比 2.67
信頼度 99.9%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

関連記事

広告

my healthyは書籍や論文から集めた約28万通りの健康法を統計で厳選して、定期的に発信しています。