解説
楽しかった飲み会。でも翌日は辛い二日酔い。つい飲みすぎて頭痛や胃腸のむかつきに苦しんだ経験がありませんか?
実に日本人の約4割は、二日酔いになりやすい体質といわれています。でも手軽な二日酔い防止策があります。それは笑うことです。
飲酒したアルコールの分解は、肝臓で行われています。でも、睡眠がきちんととれていないと肝臓の機能が低下し、結果としてアルコールが分解されにくくなります。ですから二日酔いを防ぐには、あらかじめ十分な睡眠時間をとることが重要なんです。
そこで笑いがキーポイントに。笑いは体をリラックスさせて、寝つきをよくさせる効果があります。

さらに、飲んでいるときにも笑いは効果的。笑うと血管が拡張されて、体内の代謝機能や血液循環が良くなります。肝臓の血流量はアップし、胃腸の働きも活発になって消化が進みます。
結果として、アルコールが分解されやすくなり二日酔いになりにくくなります。
ついでに、飲むお酒の種類も気を付ければ二日酔いを防ぐことができます。
ウイスキーやブランデー、赤ワインなど色の濃いお酒は、ビールなどの色の薄いお酒よりもアルコール以外の成分が含まれるため、二日酔いになりやすい傾向があることを知っておきましょう。
笑ってリラックスして快適な睡眠をとり、飲むお酒の種類をチョイスし、笑いの絶えない楽しい飲み会にする。
これで辛い二日酔いに悩まされることはなくなるかもしれません。

<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『二日酔いのメカニズム』
■メイヨー・クリニック
『Hangovers』
■笑い学研究
『笑いの睡眠への効果』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
よく笑う生活をおくっていない人は、二日酔いになりやすくなるリスクが3.29倍になります。
A: よく笑う生活をおくっていますか?
B: 人よりも二日酔いになりやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
55.6%
160人 |
44.4%
128人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
3.47%
10人 |
52.08%
150人 |
7.99%
23人 |
36.46%
105人 |
Z検定値 | 3.1 |
---|---|
オッズ比 | 3.29 |
信頼度 | 99.8% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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