解説

二日酔いの原因は、言うまでもなくお酒の飲みすぎです。特にストレスがたまっている人は、そのストレスをお酒で解消しようとするので、お酒を大量に飲んでしまいがちです。
一方で、趣味や息抜きの時間をしっかり取って、上手にストレスを解消している人は、二日酔いになるほど飲むことが少なくなります。ストレスを適度に解消することが、二日酔い対策に効果があるといえますね。
また、お酒を飲む前の晩はしっかりと睡眠を取ったり、血糖値が低い状態でお酒を飲むことにならないように、朝ごはんをちゃんと食べておくことも、二日酔い防止に役立ちます。
ストレスの解消や睡眠・食事のコントロールをしっかり行って、酔いを次の日に持ち越さない生活を送りましょう。

二日酔いはお酒の飲みすぎが引き起こす
二日酔いはお酒を飲むと誰にでも起こりうるものですよね。二日酔いにはさまざまな症状が含まれています。たとえばアルコールを肝臓で分解するときにできる有害な物質の影響や、アルコールでおきやすくなる、血糖値の急な上昇と下降(血糖値スパイクまたはグルコーススパイク)による頭痛、眠気、イライラなどがあります。
原因は、ご存知の通りお酒の飲みすぎです。予防には特効薬はなく、飲みすぎないようにすることが一番です。二日酔いの予防には特効薬はなく、飲みすぎないようにすることが一番です。あまりお酒を飲まない人は、当然のことながら二日酔いで苦しむことはほとんどありません。
また、いろいろな種類のお酒を交互に飲む“チャンポン”も、二日酔いを招く原因のひとつです。強さの違うお酒をいろいろと飲むことで適量がわからなくなってしまうので、飲みすぎてしまうんですね。
飲みすぎてしまう原因はほかにもあります。それは、現代に生きる私たちの多くが抱えるさまざまなストレスです。
アメリカのアルコール乱用・依存症研究所によると、お酒をストレス解消の手段として考えている人は、お酒を飲みすぎてしまう傾向があるそうです。また、アメリカの企業で働く人を対象にした調査では、二日酔いで仕事の効率が落ちている従業員には、職場でのストレスをお酒で紛らわそうとしている人が多かったということもわかっています。

飲みすぎ防止に上手な息抜きを
上手にストレスを解消して飲みすぎを防ぐには、趣味や息抜きをする時間を積極的に作るのがオススメです。自分へのごほうびとして趣味の時間を心待ちにすることが、ストレス解消に役に立つのです。
また、趣味や息抜きの時間は、必ずしも長時間取らなくてOKです。1日の中のちょっとした空き時間を息抜きの時間として取ることでも、ストレス解消につなげることができるのです。
趣味や息抜きの時間を作るほかにも、睡眠や食事をコントロールしてリラックスした生活をすることが重要です。お酒を飲む前の晩にはしっかり寝てリラックスし、お酒を飲む日はしっかりと朝ごはんを食べて血糖値を正常にしておくことで、二日酔いを予防することができるのです。
趣味や息抜きの時間を上手に作ってストレスの解消ができる人は、ストレスをお酒で解決しようと思わなくなります。ストレスを趣味や息抜きでうまく解消し、二日酔いのつらい思いなしにお酒を楽しめるようになりましょう。

<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『二日酔いのメカニズム』
■National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism (米国立アルコール乱用・アルコール依存症研究所)
『ALCOHOL ALERT Alcohol and Stress』
■カリフォルニア州予防研究センター
『The relationship of drinking and hangovers to workplace problems:
an empirical study.』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
ストレス解消となる趣味や息抜きを意識的に行っていない人は、二日酔いになるリスクが2.63倍となります。
A: ストレス解消となる趣味や息抜きを意識的におこなっていますか?
B: 人よりも二日酔いになりやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
66.0%
190人 |
34.0%
98人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
5.21%
15人 |
60.76%
175人 |
6.25%
18人 |
27.78%
80人 |
Z検定値 | 2.64 |
---|---|
オッズ比 | 2.63 |
信頼度 | 99.1% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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