解説
塩味の濃い料理はおいしくても、健康に気を使っているならできるだけ避けたいもの。
でも薄味だとなんか物足りない、満足できないという人もいるはずです。
そんなときはニンジンです!ニンジンには、うま味成分であるグルタミン酸が多く含まれており、素材の味が濃い野菜なので、塩分ひかえめにしたい人におすすめの食材なのです。
それだけではないんです。ニンジンには、塩分のとりすぎによって体内で起こるさまざまなトラブルを鎮めてくれる働きがあります。
例えば、体のむくみ。過剰な塩分摂取はむくみの原因ですが、ニンジンに含まれるカリウムは塩分を体の外へ排出してくれる役目があります。
また塩分により内臓に負担がかかって口内炎や肌荒れを引き起こしてしまうとき、ニンジンに含まれているビタミンBが解決してくれます。
ニンジンは料理の中でとても使いやすい食材。スライサーで食べやすくカットして野菜サラダに、スープやけんちん汁、お鍋の具材に、ときにはすりおろしてひき肉に混ぜたりなど、いろんな方法でメニューに取り入れることができます。
塩分の取り過ぎを防ぐだけでなく、体内のトラブルも解消してくれるニンジンを、積極的に食べるようにしましょう。

<参考文献>
■香川芳子著、 監修 女子栄養大学出版部
『食品成分表2015』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
週に1回以上、ニンジンを食べていない人は、濃い味付けだけを美味しいと感じやすくなるリスクが2.5倍になります。
A: 週に1回以上、ニンジンを食べていますか?
B: 濃い味付けだけを美味しいと感じますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
70.5%
203人 |
29.5%
85人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
10.07%
29人 |
60.42%
174人 |
8.68%
25人 |
20.83%
60人 |
Z検定値 | 3.0 |
---|---|
オッズ比 | 2.5 |
信頼度 | 99.7% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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