麦ごはんが腸にも目にもよい理由とは?
リスク
3.6倍

麦ごはんが腸にも目にもよい理由とは?

週に1回以上、麦ご飯を食べていない人は、目が悪くなりやすくなるリスクが3.6倍になります。

解説

麦飯って何?

麦飯(麦ごはん)とは、大麦と白米を混ぜて炊いたごはんです。ダイエットブームで話題になったこともあるので、麦飯を食べてみたことがある人も多いかもしれません。あるいは、牛タンやとろろと一緒に食べる麦ごはんも人気がありますね。

最近では、麦の胚芽の部分に食物繊維がたっぷりと含まれ、腸の健康によくダイエットにも効果的、と麦飯が注目されていますが、麦飯はお腹だけでなく目の健康にもよい可能性もあります。麦飯にはどんな種類があり、麦飯のどんな成分が目によいのかご紹介しましょう。

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麦飯のどんな成分が目に効くの?

麦飯に使われる大麦には大きく分けて2種類あります。ひとつは、“押麦(おしむぎ)”。真ん中に黒い筋が入っていて、外食の麦飯に入っていることもよくあります。押麦は、粘りの少ないうるち種に分類される大麦を加工したもので、大麦の外皮を取り除き、蒸して柔らかくしてからローラーでつぶしています。どうしてこのような手間をかけるかというと、そのままでは吸水性が悪く、お米と一緒に炊いたときに硬いまま残ってしまうからです。そのため、押麦はプチプチとした歯ごたえのある食感になります。

押麦の製品によっては、栄養の多い胚芽を残して押麦にした胚芽押麦というものもあります。胚芽にはビタミンB1やビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質の代謝に関わるビタミンです。これが不足すると目の信号を脳に伝える視神経の働きが落ちたり、目の疲れが取れにくくなります。ビタミンEは細い血管である毛細血管の血流を改善します。目の血管は毛細血管の一種なので、目の血流も豊富になり栄養や酸素がよく届いて、目の疲れやドライアイを改善してくれるのです。

もうひとつは、もち種である“もち麦”です。もち麦には、白いものと茶色や紫っぽいものがあります。白いものは外皮を完全に取り除いたもの、茶色や紫色は外皮の一部が残ったものです。“βグルカン”と呼ばれる水溶性食物繊維が豊富な新しい品種も登場し、人気が高まりつつあります。

もち麦はその名の通りモチモチした食感ですが、外皮が残っていると歯ごたえも楽しめます。この外皮にはポリフェノールの1つであるアントシアニンが含まれています。アントシアニンは、網膜に存在する光を感じるたんぱく質に働きかけて、かすみ目を改善してくれます。また、もち麦には亜鉛も豊富に含まれています。亜鉛は色を感じる細胞に関係するので、不足すると暗闇で物が見えにくくなったり、色が区別しにくくなったりしまうのです。

ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどいろいろな成分で目をサポートしてくれる麦飯。ぜひ毎日の食事に取り入れたいですね。麦飯に慣れていない人は白米9割に大麦1割を混ぜて始めてみましょう。またもち麦は炊飯器で長時間保温すると独特の香りが出てしまうので、すぐに食べないときには1食分ずつ冷凍保存しましょう。

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統計データ

週に1回以上、麦ご飯を食べていない人は、目が悪くなりやすくなるリスクが3.6倍になります。

A: 週に1回以上、麦ご飯を食べていますか?
B: 目が悪いですか?

A
はい いいえ
5.5%
17人
94.5%
292人
B
はい いいえ はい いいえ
2.27%
7人
3.24%
10人
67.64%
209人
26.86%
83人
Z検定値 2.66
オッズ比 3.6
信頼度 99.2%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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