1日3食は大切!欠食が続く人は要注意
リスク
2.83倍

1日3食は大切!欠食が続く人は要注意

食事が1日3食でない人は、食べたい気持ちが起こらず、食事をとらないことが起きやすくなるリスクが2.83倍になります。

解説

習慣的に食事を抜くことで起こる悪循環とは?

近年は、スーパーやコンビニのお弁当や総菜、ファーストフードや菓子パンなどのジャンクフードが手軽に手に入るようになり、いつでも食事をとれることが普通になっています。24時間営業のお店も増え、自分が食べたいときに、好きなものを食べるという生活スタイルの方も少なくないようです。

夜勤やシフト勤務など、仕事のリズムに合わせて生活時間を調整しなくてはならない場合もありますが、食事のリズムがあまりにも不規則になってしまうと、食事を抜く“欠食”が増えがちになります。

食べたいものを好きな時間に食べる食事は単品メニューになりやすく、主食、主菜、副菜、汁物などのバランス良い献立を作りにくいので、栄養が不足し、体調不良を引き起こす原因になります。たとえば市販の弁当の場合、主食(ごはん)の割合が高く、ハンバーグや揚げ物、サラダパスタやポテトサラダ、漬物といったように、脂質や炭水化物、塩分が多いものが入っている場合がほとんどです。一方で、身体の調子を整える野菜類は不足しがちです。

また、不規則な食生活で欠食が習慣的になると、「身体がだるい」「胃が重い」「イライラする」などの症状が強くなり、体調不良から食欲がわかず、さらに食べられないという悪循環に陥ってしまいます。

夕食が遅くなったり、深夜の食事など食事時間が不規則になると、胃もたれなどの症状も起こしやすくなります。こうした症状を減らすには、規則正しく食べることが大切です。また、このような不規則な食生活や睡眠不足、ストレスなどにより、胃の病気ではないにもかかわらず、食欲不振や腹部膨満感、吐き気や胃痛、胸やけを起こす機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)などにかかる人が増えています。機能性胃腸症は、生活や食事の改善やストレスをためないようにすることが回復への近道です。症状があると感じている方は、意識的に生活や食事の見直しをしてみましょう。

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スープ、味噌汁は食欲不振のときの味方

食事を1日3食とらずに欠食が続くと、体調不良から食欲不振になり、さらに食べられなくなって栄養不足を引き起こす…ということが考えられます。

不規則な食生活やダイエットによる欠食は、免疫力の低下を招き、風邪をひきやすくなったり、貧血になる可能性も高くなります。特に女性は、月経や妊娠・出産などにより多くの鉄分を必要とします。鉄分はレバー、小松菜、ほうれん草、あさりなど、さまざまな食品に含まれています。とはいえレバーなどは臭みがあって苦手な人も多いかもしれません。レバーが苦手な場合は、牛乳に漬けて臭みをとったり、生姜やニンニク、ねぎなどの香味野菜を用いて調理すると、比較的食べやすくなります。

しかし、食欲不振のときには、レバーを食べようという気持ちはなかなか起きないかもしれません。そこで、まずはあさりなどの魚介のスープや味噌汁、豆腐料理など食べやすいものから口にしてみましょう。スープや味噌汁などの汁物は水分の補給にもなります。食事が不規則で欠食しがちな人は、まずは食欲増進につながる食べやすいものを少しずつ食べることから始めてみましょう。

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<参考文献>
■福井大学教育地域科学部紀要
『大学生における食生活の特徴と心身愁訴』

■タケダ健康サイト
『食欲不振』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

食事が1日3食でない人は、食べたい気持ちが起こらず、食事をとらないことが起きやすくなるリスクが2.83倍になります。

A: 食事は1日3食ですか?
B: 食べたい気持ちが起こらず、食事をとらないことがありますか?

A
はい いいえ
68.9%
213人
31.1%
96人
B
はい いいえ はい いいえ
15.86%
49人
53.07%
164人
14.24%
44人
16.83%
52人
Z検定値 4.05
オッズ比 2.83
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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