朝起きられない原因はコンビニ弁当にあり
リスク
2.21倍

朝起きられない原因はコンビニ弁当にあり

コンビニ弁当を食べないようにしていない人は、朝起きられないことが多くなるリスクが2.21倍になります。

解説

「すっきりとした目覚め」は栄養バランスがつくる

最近、「朝は起きられないことが多いなあ」と感じることはないでしょうか。朝の目覚めがよくない上に、コンビニ弁当を日常的に食べている場合は要注意です。「起きられない」ということが、実は身体の不調のサインかもしれません。

朝、起きられない原因に、ビタミン、ミネラルなどの栄養不足が挙げられます。たとえばビタミンB群が足りないと、糖質や脂質の代謝がスムーズに行われなくなり、身体に疲労感が残ってしまいます。

また、普段の食事で栄養が偏っていると、鉄分が不足し貧血が起こりやすくなります。鉄分は、酸素を身体の隅々まで届ける働きをする赤血球に不可欠なミネラルです。起床時に脳にしっかり酸素を運ぶことができないと、すっきり目覚めるまで時間がかかってしまいます。鉄分は汗や尿、女性の場合は月経により失われていきますので、毎日の食事でしっかり補給する必要があります。

また、好きな時間に食べられるコンビニ弁当は、食事時間を不規則にしてしまう可能性もあります。このことで体内のホルモンバランスが崩れ、睡眠や覚醒リズムに影響を与えてしまい、起きるべき時間に目覚める準備が整っていない、ということも考えられます。

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コンビニ弁当「だけ」の食事になっていませんか?

現代社会には、いつでも手軽に食べられるコンビニ弁当やスーパーのお惣菜、加工食品が多くあり、多忙な日本人にとってありがたい存在となっています。しかし、それだけに頼った生活をしていると、カロリーや脂質、塩分過多によって生活習慣病になったり、ビタミンやミネラルの不足により体調不良を起こしたりするなど、さまざまな問題が出てきてしまうおそれもあります。

コンビニ弁当の問題として、主食が占める割合が多いということが挙げられます。揚物や脂身が多い部位など、油脂を使った味の濃いおかずに少量の野菜と漬物が添えられているという構成が多くみられます。付け合わせにはパスタ類をマヨネーズで絡めたサラダパスタなど、糖分や脂肪分をダブルでとるおかずも定番です。全体的に炭水化物(糖質)と脂質、塩分が多め、ビタミンやミネラル、食物繊維は少なくなりやすい組み合わせになってしまうのです。

コンビニのおかずを組み合わせて買う場合であっても、炭水化物をダブルでとってしまうカップラーメン+おにぎり、サンドイッチ+マカロニサラダといった組み合わせは健康面からはNG。糖質が多くなりすぎます。肉のソテーやチーズを乗せたパスタ+サンドイッチといった組み合わせの場合、糖質だけでなく脂質も多くなります。

コンビニで食事を買う場合でも、サラダを別に買ったり、袋入りの煮物や和え物などのお惣菜をいくつか組み合わせて食べると、身体に優しく不足しがちな栄養素が補えます。シンプルなスティック野菜のサラダや、カットフルーツなども利用しやすくなっています。職場でランチを食べる人向けに、オフィスにサラダやフルーツを届けてくれる便利なサービスもあるので積極的に利用したいものです。コンビニを活用する際は、全体のバランスを見て、足りないものを工夫して補うように心がけましょう。

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<参考文献>
■一般社団法人Jミルク
『睡眠は食で改善できるか?』

■菱田明、佐々木敏監修 第一出版
『日本人の食事摂取基準 2015年版』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

コンビニ弁当を食べないようにしていない人は、朝起きられないことが多くなるリスクが2.21倍になります。

A: コンビニ弁当を食べないようにしていますか?
B: 朝起きられないことは多いですか?

A
はい いいえ
51.8%
160人
48.2%
149人
B
はい いいえ はい いいえ
18.77%
58人
33.01%
102人
26.86%
83人
21.36%
66人
Z検定値 3.43
オッズ比 2.21
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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