解説

コシがなく、ボリュームが少ない状態の薄毛の原因は、加齢によって毛髪が傷むことや紫外線、ヘアカラー、ストレス、喫煙などがあります。
このようなことが原因で起こる薄毛の場合、生フルーツを食べることで、薄毛が進むリスクが下がると期待されています。髪は、ケラスチンというたんぱく質でできているので、肉や魚、大豆製品や乳製品などの良質のたんぱく質をとることが重要です。それに加えて、髪の成長を助けるビタミンやミネラルをとることも大切なのです。
ビタミンB6は、たんぱく質の素となるアミノ酸を作るのに必要な栄養素です。ビタミンB6は、バナナ、キウイ、メロンなどに含まれ、頭皮の健康を保っています。同じく頭皮の健康を保つ役割があるのがビタミンAです。ビタミンAは、あんず、すいか、びわなどに含まれています。
かんきつ類やイチゴなどに多いビタミンCは、コラーゲン生成に関わるとともに、鉄分の吸収を助けるビタミンなので、鉄分と一緒にとるのがおすすめです。鉄分が不足すると、脱毛の原因にもなります。
たとえば、フルーツ入りヨーグルトといった、鉄分が豊富な良質のたんぱく質とビタミンCが多く含まれる野菜やフルーツの組み合わせは、お互いの吸収率がアップするので、効率よくとることができますよ。ただし、ビタミンCは熱に弱いので、野菜やフルーツはできるだけ生でとりましょう。
男性型脱毛、いわゆる「禿げ」は食べ物で予防することは難しいのですが、健康な髪は食生活で守ることができます。髪のボリュームが少ないことでお悩みの方は、生フルーツをとるようにしましょうね。

<参考文献>
■吉木伸子著 池田書店
『素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典』
■NHS
『Hair loss myth buster』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、生のフルーツを食べていない人は、薄毛になるリスクが3.13倍になります。
A: 月に1回以上、生のフルーツを食べていますか?
B: 人よりも薄毛ですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
75.4%
233人 |
24.6%
76人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
6.8%
21人 |
68.61%
212人 |
5.83%
18人 |
18.77%
58人 |
Z検定値 | 3.34 |
---|---|
オッズ比 | 3.13 |
信頼度 | 99.9% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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