納豆で心を健康に!感動を起こす成分は?
リスク
2.1倍

納豆で心を健康に!感動を起こす成分は?

月に1回以上、納豆を食べていない人は、感動することが少なくなるリスクが2.1倍になります。

解説

納豆の発酵食品パワーで健康維持

納豆は、醤油や味噌と同じく日本古来の発酵食品の1つです。日本は気温や湿度などが発酵食品を作る過程で適していたこともあり、世界でも有数の発酵大国といわれています。

発酵食品である納豆は、腸内細菌のバランスを整えて腸内環境を良くすることで健康を維持したり、免疫力をアップさせたりする効果を持っています。

また、大豆は別名「畑の肉」ともいわれ、良質のたんぱく質が豊富に含まれています。良質なたんぱく質とは、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸をしっかり持っているたんぱく質のことをいいます。納豆には、この必須アミノ酸がバランスよく含まれているのです。

そのほかにも強い抗酸化作用を持つ成分や、血栓を溶かす成分、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富なので、私たちの健康を維持するために欠かせない食品です。

それだけでなく、納豆を習慣的に食べていることが「感動する」という心の健康にもつながる可能性があります。これは、納豆に含まれる“レシチン”とよばれる栄養成分が関係していると考えられています。

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感動を生み出す「レシチン」を納豆で補給

脂肪の一種であるレシチンは身体を作る細胞の一部として欠かせないだけでなく、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を防ぐ効果や、美肌作用、肝機能を高める効果、認知症やアルツハイマー病などの病気を予防するといった効果をもっています。

レシチンは、脳がうまく働くためにも欠かせない成分です。脳の中で情報をやり取りするためには、神経と神経の間で情報を伝える物質が必要になります。レシチンはこうした物質を作る材料となるのです。レシチンが不足すると脳の働きにも影響し、いらいらや不眠症、記憶力低下などが起こり、うつ症状を引き起こす可能性も大きくなります。

また、脳で情報がうまく伝わらなくなり、感情を調節する働きが弱まると、感動することが少なくなる原因となってしまう可能性があります。

現代はストレス社会ともいわれています。最近、感動することが少なくなっていることはありませんか?もしかするとレシチンが不足しているかもしれません。レシチンは記憶力にも関係があるとされていますので、仕事や勉強をしっかりしたいときにも、納豆を意識して食べるように心がけてみましょう。卵の黄身と合わせて食べるとレシチンをプラスできるだけでなく、神経の働きに欠かせないビタミンB12を合わせてとることができるのでおすすめです。

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<参考文献>
■Dole
『コラム集』

■全国納豆共同組合連合会
『納豆百科事典』

■オムロン はじめよう!ヘルシーライフ
『vol.3 脳が元気になると、脳卒中や痴呆も予防できる(食べ物編)』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、納豆を食べていない人は、感動することが少なくなるリスクが2.1倍になります。

A: 月に1回以上、納豆を食べていますか?
B: 感動することが少ないほうですか?

A
はい いいえ
72.8%
225人
27.2%
84人
B
はい いいえ はい いいえ
17.8%
55人
55.02%
170人
11.0%
34人
16.18%
50人
Z検定値 2.77
オッズ比 2.1
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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