エリンギは働き者、冷え性対策に睡眠改善も
リスク
2.49倍

エリンギは働き者、冷え性対策に睡眠改善も

週に1回以上、エリンギを食べていない人は、手足が冷えて寝付けなくなるリスクが2.49倍になります。

解説

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寒い夜、手や足の先が冷えていると寝付きにくくなりますよね。通常であれば、眠くなると細い血管が広がって手足の皮膚の表面の温度が上がり、熱を外に出してその分だけ身体の奥の体温が少し下がり始めます。特に足の温度が上がることが、眠りにつくには大切なんです。
冷え症で手足が冷える人は、体温調節がうまくいかずに睡眠の質が悪くなっていることが考えられます。足湯などで足を温めると、よく眠れるようになるという研究結果もあるので試してみてはいかがでしょうか。冷え症改善のためには食事の見直しも大切です。秋が食べごろのきのこ、エリンギが冷え症改善に良いとされる栄養素をたくさん含んでいます。

まずは、鉄の吸収を助けてくれる“βグルカン”という食物繊維のひとつ。鉄が不足すると、細胞に酸素を運ぶ赤血球が減ってしまうので、熱を作り出すための細胞のエネルギーが不足してしまい、冷え症になりやすくなります。赤身の肉、あさりなどの貝類、豆腐など鉄の多く含まれるものを食べるときには、エリンギを添えてβグルカンで鉄の吸収をサポートしましょう。また、エリンギには血管を拡げ、血行を良くするビタミンのひとつ、“ナイアシン”も豊富です。これも冷え症改善に役立ちますね。

加えて、エリンギはきのこ類では含まれる食物繊維の量がトップクラス。食物繊維は便秘を改善してくれます。便秘によって血行が悪くなり冷え症になることも多いので、ここでもエリンギが活躍。食物繊維はエリンギのビタミンを守る役割もしますので、調理法によってはビタミンが失われるのを防いでくれます。

もちろん、手足の冷えには足湯や入浴、ストレッチも有効ですので、エリンギの力も借りながら運動でも冷え症対策をすることをオススメします。そして心地よい睡眠を手に入れましょう!

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<参考文献>
■日本看護研究学会雑誌
『女子大学生における睡眠の質に影響する要因の検討』

■KNUダイエット 食材百科事典
『エリンギ』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、エリンギを食べていない人は、手足が冷えて寝付けなくなるリスクが2.49倍になります。

A: 週に1回以上、エリンギを食べていますか?
B: 手足が冷えて寝付けないことはありますか?

A
はい いいえ
18.4%
57人
81.6%
252人
B
はい いいえ はい いいえ
3.56%
11人
14.89%
46人
30.42%
94人
51.13%
158人
Z検定値 2.59
オッズ比 2.49
信頼度 99.0%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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