歴史の力・昆布の力で冷え症改善
リスク
1.88倍

歴史の力・昆布の力で冷え症改善

月に1回以上、昆布を食べていない人は、冷え症になりやすくなるリスクが1.88倍になります。

解説

手足が冷えて寝つけない、便秘や下痢にもなりやすい、困った症状の冷え症。「冷え症改善にはコレだ!」みたいなおすすめ食材はたくさんありますが、冷え症はそもそも食が細い女性に多い症状。あれもこれも食べましょうといわれても難しいですよね。「バランスが大事なのはわかってはいるけど…。」と悩んでいる人も多いと思います。

そこで、いくつもの効果を兼ね備えた食材から冷え症改善を始めてはどうでしょう?ここでおすすめするのは、昆布です!

昆布は、1300年近く昔の奈良時代には、すでに朝廷に献上されていたという文献があるくらい歴史ある食べものです。昆布は身体にいい海藻の中でも、ミネラルとビタミン、食物繊維がたっぷり。冷え症改善には、昆布に含まれるミネラルのうち、まず鉄の含まれる量に注目しましょう。

冷え症で食が細い人には、食事で鉄があまりとれず、貧血になりやすい人が少なくありません。貧血気味で活力が出ないので運動不足に、そして身体を温める筋肉が動かないのでますます冷え症に…と悪いサイクルに陥りやすいのです。

昆布の中でも、細くカットしてあって食べやすい刻み昆布は、100gで1日分の鉄をとれるほど鉄の量が多いんです!100gの昆布を戻すとかなりの量ですし、ヨードの取りすぎになってしまいます。しかし、おいしい刻み昆布の煮物を少しずつ食べれば、無理せずに鉄をしっかりとることができます。

もうひとつ、冷え症と関係が深いのが便秘です。冷え症のストレスで腸の調子が悪くなると、便秘になってしまいます。便秘になると腸が動かないので、血行が悪くなり、冷え症がさらに悪化してしまうのです。このように、便秘と冷え症はお互いに悪いほうへ影響しあう関係。そこで、腸を刺激して動かす働きをする食物繊維、便をやわらかくして出やすくする働きをする食物繊維の、2種類の食物繊維を含んだ昆布で便秘解消というわけです。刻み昆布なら、10gで1食あたりの食物繊維の半分ほど食べることができます。

そして、昆布に多いもうひとつのミネラルがカルシウムです。カルシウムは冷え症改善に直接の関係があるわけではないのですが、食の細い人は不足しがちで、高齢になってから骨の健康悪化に悩まされてしまう原因にもなります。骨が弱くなってしまうと、運動不足に陥りやすくなるので、冷え症が長年続いてしまうことにも…。昆布で鉄・食物繊維・カルシウムをしっかりとって、人生から冷え症を撃退しましょう。

58625

<参考文献>
■文部科学省
『日本食品標準成分表 2015年版(七訂)』

■日本水産資源保護協会
『わが国の水産業 こんぶ』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、昆布を食べていない人は、冷え症になりやすくなるリスクが1.88倍になります。

A: 月に1回以上、昆布を食べていますか?
B: 冷え性ですか?

A
はい いいえ
42.4%
131人
57.6%
178人
B
はい いいえ はい いいえ
20.39%
63人
22.01%
68人
36.57%
113人
21.04%
65人
Z検定値 2.7
オッズ比 1.88
信頼度 99.3%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

関連記事

広告

my healthyは書籍や論文から集めた約28万通りの健康法を統計で厳選して、定期的に発信しています。