白湯で美肌を保って若々しく
リスク
3.83倍

白湯で美肌を保って若々しく

月に1回以上、白湯(さゆ)を飲んでいない人は、実年齢よりも年上に見られやすくなるリスクが3.83倍になります。

解説

ぽかぽかの白湯を飲んで身体を温め免疫力アップ

身体に良いとされる白湯。白湯とは、水を沸騰させただけのものです。一度沸騰させたお湯を人肌まで冷ましたものを「湯冷まし」とも言いますが、これも白湯ですね。白湯を用いた健康法は、白湯を飲むだけ」というように、いたってシンプルで、なおかつ身体への負担が少なく安全とされています。さらに、お金もそれほどかからないことから、白湯健康法は近年すっかり定着してきています。「すでに白湯を飲む習慣がある」という人も多いのではないでしょうか。

白湯をふだん飲まない人からすれば、「薬を飲むときに指示される、味のない飲み物」というイメージが強いかもしれません。薬を服用するときに「水または白湯」と指示される理由は、この味がないというところにあります。お茶やコーヒーに含まれるカフェイン、ジュースに含まれる果物の成分、スポーツドリンクに含まれるミネラルなどは薬の作用に影響を与えてしまうことがあります。何も入っていない白湯ならば、温かくて飲みやすく、薬の作用をじゃましないのです。

白湯が温かいということも大切です。白湯を飲むと身体が温まりやすくなります。身体が温まりやすいということは、免疫力アップへとつながります。体温が低いと血行が悪くなり、体内に異物が入り込んでも、それをやっつける白血球を素早く集めることができなくなります。そのため免疫が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなるといわれています。白湯で身体を温めることは、健康を維持するために非常に有効な健康法だと考えられます。

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白湯は美肌作用に効果あり

美容の点からも白湯を飲む習慣には意味があります。白湯を飲むことで内臓を温め、消化管の働きを良くし便通を改善することができます。便秘になると肌の新陳代謝が滞り、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。老廃物を取り除くことで、肌のターンオーバーが規則正しくなり、肌が美しくうまれ変わるのです。

また、便は冷たい水よりも白湯のような温かいもので溶けやすくなります。ですから、便通が悪いときは水よりも白湯を飲むほうがおすすめ。代謝が良くなることでダイエットにも効果があります。女性は特に冷え性の悩みを抱えていることも多いため、白湯で身体を温めて冷え性を改善し、美肌、ダイエットにとトリプルで効果が期待できるのは嬉しいところです。

良質の睡眠を得るためにも白湯がおすすめです。眠っている間は、水分を取らずにかなり長時間すごすことになるため、就寝前には自然にのどが乾いて水分を取り、脱水を防ぐ身体の仕組みがあります。冷たい水は「のどが渇いた感覚」が早くおさまってしまうことから、水分摂取の量が温かい白湯に比べて少なくなりがちです。また、お茶やコーヒーは利尿作用があるためトイレが近くなりやすく、カフェインの作用により途中で目が覚めてしまう可能性もあります。白湯で身体をうるおすことで、眠りを中断せずにぐっすり眠ることができるのです。

朝に目覚めの白湯を飲むと、身体をゆっくり目覚めさせ胃腸の調子を整えてくれます。白湯で身体のうるおいを整えることで、内側から若々しく保つことができるのですね。

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<参考文献>
■サワイ健康推進課
『体温を上げて 免疫力アップ』

■PLOS ONE
『Oral Cooling and Carbonation Increase the Perception of Drinking and Thirst Quenching in Thirsty Adults』

■国土交通省 中国運輸局
『睡眠改善の重要性と睡眠、眠気マネジメント』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、白湯(さゆ)を飲んでいない人は、実年齢よりも年上に見られやすくなるリスクが3.83倍になります。

A: 月に1回以上、白湯(さゆ)を飲んでいますか?
B: 実年齢よりも年上に見られますか?

A
はい いいえ
34.0%
105人
66.0%
204人
B
はい いいえ はい いいえ
2.59%
8人
31.39%
97人
15.86%
49人
50.16%
155人
Z検定値 3.52
オッズ比 3.83
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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