昆布の力で足の先まで温めて
リスク
2.32倍

昆布の力で足の先まで温めて

週に1回以上、昆布を食べていない人は、足が冷えやすくなるリスクが2.32倍になります。

解説

手足が冷たくてつらい冷え性の原因のひとつに、女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの乱れがあります。エストロゲンには細い血管を広げて血流を多くする作用があり、これがうまく働かないことで手足の先の血行が悪くなり、冷えを感じるのではないかというものです。

日本人が日常的に食べている昆布などの茶色い海藻類には、エストロゲンの働きを整える効果があると期待されています。したがって、昆布などの海藻をしっかり取れば、エストロゲンの乱れによる冷えを解消してくれるかもしれません!

また、海藻をよく食べている日本の女性では、閉経後に乳がんが少ないといわれています。これも、昆布などの海藻がもつエストロゲン調節効果によるものだと考えられています。

昆布の力で手足を温め、乳がんのリスクを減らせるとしたら一石二鳥ですね。ただし、昆布にはヨードも多く含まれています。ヨードの取り過ぎにならないように、食べる量に気をつけましょう。毎日食べるなら、乾燥昆布で1日に3g程度までにしておきましょう。

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<参考文献>
■タケダ健康サイト 症状・疾患ナビ
『冷え症』

■THE JOURNAL OF NUTRITION
『Dietary Seaweed Modifies Estrogen and Phytoestrogen Metabolism in Healthy Postmenopausal Women』

■Journal of Applied Phycology
『The consumption of seaweed as a protective factor in the etiology of breast cancer:proof of principle』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、昆布を食べていない人は、足が冷えやすくなるリスクが2.32倍になります。

A: 週に1回以上、昆布を食べていますか?
B: 足が冷えやすいですか?

A
はい いいえ
16.8%
52人
83.2%
257人
B
はい いいえ はい いいえ
7.77%
24人
9.06%
28人
55.34%
171人
27.83%
86人
Z検定値 2.78
オッズ比 2.32
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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