クリーミーなアボカドで心もなめらかに
リスク
3.26倍

クリーミーなアボカドで心もなめらかに

月に1回以上、アボカドを食べていない人は、感動することが少なくなるリスクが3.26倍になります。

解説

小説や映画、漫画やドラマなどの素晴らしい作品で感動したり、きれいな空を見上げて心が洗われたり、豊かな気持ちになれるのは心が元気だからこそ。落ち込んでうつ状態のときにはなかなかそういう気持ちになりにくいですよね。

心の健康を守るには、ストレスなどの原因を取り除くだけでなく、健康な食生活がとても大切です。国内外の研究では、うつ症状を持つ人は血液の中に“ホモシステイン”というアミノ酸の一種が多いという傾向があるといいます。

日本で行われた調査によると、野菜や果物、大豆製品を多く食べていて、ビタミンの一種である“葉酸”やビタミンB6がちゃんととれている人は、ホモシステインが少なく、うつ状態になるリスクが低いと報告されています。うつ状態になるのを防ぎ、晴れやかな気分を維持するには、葉酸やビタミンB6をしっかりとることがカギとなりそうですね。

野菜や果物の中で、葉酸とビタミンB6をしっかりとれるのは、なんといってもアボカド!脳が糖質をエネルギーとして使うときに欠かせないビタミンB1、身体が脂質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンB2など、脳も身体も元気にするビタミンもたっぷり含まれています。

人の身体は、普通はビタミンを作り出すことはできません。しかし、腸が健康ならば、なんと腸内の善玉菌がビタミンB6を作ってくれるんです。腸内細菌が元気に活動できるようにするには、食物繊維をしっかりとって腸の環境を改善することが大切。アボカド1個はだいたい100gで、1日に必要な食物繊維のほぼ4分の1をとることができます。

ただし、アボカドは果物の中でも脂質が多く、100gあたりのエネルギーは豚のもも肉と同じくらい。食べすぎはよくないですから、多くても1日に1個くらいにしておきましょう。

アボカドは、包丁で半分に割って種を取り、お好みで胡椒や良質の岩塩をぱらっとかけてスプーンですくって食べればかんたん。皮が黒く、熟したものが食べごろです。

クリーミーな舌触りでおいしいアボカドを食べて、フレッシュな気持ちで過ごしましょう。

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<参考文献>
■国立研究開発法人国立国際医療研究センター
『葉酸の摂取及び血清濃度と抑うつに関する職域疫学研究』

■女子栄養大学
『うつ病患者の食生活と症状との関連〜男女差、及び大うつ病性障害と双極性障害との比較〜』

■日本ビタミン学会編集 朝倉書店
『ビタミン総合辞典』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、アボカドを食べていない人は、感動することが少なくなるリスクが3.26倍になります。

A: 月に1回以上、アボカドを食べていますか?
B: 感動することが少ないほうですか?

A
はい いいえ
22.0%
68人
78.0%
241人
B
はい いいえ はい いいえ
2.91%
9人
19.09%
59人
25.89%
80人
52.1%
161人
Z検定値 3.21
オッズ比 3.26
信頼度 99.8%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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