見た目に差がつく顔のたるみ防止習慣とは?
リスク
3.26倍

見た目に差がつく顔のたるみ防止習慣とは?

よく笑う生活をおくっていない人は、同年代の人よりも顔がたるみやすくなるリスクが3.26倍になります。

解説

「顔のたるみ」はなぜ起こる?原因から探る予防法

子供の頃は嬉しかった誕生日が、いつの間にか「また年をとった…」と老化を感じる暗い日になってしまっていないでしょうか?特に、鏡で自分の顔を見たときに一目でわかる顔のたるみがあると、年齢よりもぐっと老けて見えて悲しい気持ちになりますよね。心まで暗くしてしまう顔のたるみですが、なんとかならないものでしょうか?

まず、たるみの原因をおさらいしましょう。顔のたるみが生じる原因は、肌の弾力性が低下すること、皮下脂肪が肥大化すること、顔にある筋肉の質が低下すること、この3つが主な原因になります。口よりも下のあごに近いあたりにつく脂肪は、体重が増えると増えやすいという報告もあり、二重あごや下あごのたるみにはダイエットが欠かせないようです。

肌の弾力性を保ち、皮下脂肪が増えすぎないようにするには、栄養バランスのよい食事をとり、肌のお手入れを毎日行うこと、ストレスが大きくなり過ぎない生活リズムで過ごすことが必要不可欠です。とはいえ、長い間にわたって完璧な栄養バランスや生活リズムを保つのは相当に難しいですよね。ときには食べ過ぎてしまったり、睡眠時間が不規則になったりすることもあります。

そこで、筋肉の質にフォーカスしましょう。これは今日から実践できる簡単な解決方法があるのです。

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楽しく笑って表情筋のトレーニング

筋肉は全身のあらゆる部分に存在し、動くところ全てに筋肉が関わっています。つまり、笑ったり怒ったりといった表情を作るときにも、顔の筋肉が関わっていることになります。

人が見せる表情は全て“表情筋”と呼ばれる複数の筋肉から成り立っています。この筋肉が衰えると、筋肉よりも表側にある脂肪や皮膚が垂れ下がりやすくなり、顔のたるみが生じてしまいます。つまり顔のたるみを予防するためには、表情筋の筋力トレーニングが有効な手段になるのです。ただ、筋力トレーニングといっても、重たいダンベルを顔で持ち上げる大芸道のようなことは無理でしょう。

顔にある筋肉を鍛えるためにはとにかく笑うことが一番です。「笑う」といっても、ほほ笑みを浮かべるレベルから、腹を抱えて大笑いするレベルまで、シーンによって微妙に異なる笑いの表情が人とのコミュニケーションの中で生まれます。

口角の上がり方や目の位置を決めて、決められたポーズのように表情を整えるだけでは、全ての表情筋を鍛えるには不十分です。大きく笑うとより多くの表情筋が働くため、顔のたるみにはもっとも有効です。最近では笑いヨガと呼ばれる笑うためのエクササイズもあるので、試してみるのもよいでしょう。

なんといっても、日常的に笑いが絶えない楽しい生活を過ごすことが一番です。家族や友人とゆっくり話したり、積極的にコメディを観るなど、ふだんから大笑いできる生活で顔のたるみを撃退しましょう。

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<参考文献>
■日本化粧品技術者会誌
『女性の顔面部皮下脂肪の分布解析』

■日本笑いヨガ協会
『笑いヨガとは』

執筆 : 理学療法士 田中渉
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

よく笑う生活をおくっていない人は、同年代の人よりも顔がたるみやすくなるリスクが3.26倍になります。

A: よく笑う生活をおくっていますか?
B: 同年代の人よりも顔がたるんでいますか?

A
はい いいえ
60.5%
187人
39.5%
122人
B
はい いいえ はい いいえ
4.85%
15人
55.66%
172人
8.74%
27人
30.74%
95人
Z検定値 3.54
オッズ比 3.26
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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