解説
日本酒には、胃を守るたんぱく質の素であるアミノ酸が豊富に含まれています。そのため、日本酒は、ワインなどに比べると胃を刺激しにくいお酒といえます。
ビールやワインなどに合わせるおつまみは、から揚げ、フライなどの揚げ物や、脂肪分が多いチーズや肉類などが多くなりがちです。ついついカロリーが高く、脂肪分の多いものを取ってしまい、体重増につながりやすくなります。
一方、日本酒のおつまみの定番である、刺身や冷奴、卵焼き、焼き魚などは、カロリー控えめでヘルシー。体重や体脂肪が増えるリスクが下がりますね。
また、日本酒に含まれる酒粕には、デンプンがブドウ糖に分解されるのを妨ぐ物質が含まれています。そのため、ゆっくりと血糖値をあげてくれますので、脂肪が合成されにくいのです。ダイエット効果も期待できそうですね。洋酒党の方で、「最近、ウエスト周りがきつくて服を買い換えた…」という人は、この機会に日本酒をチョイスしてみてはいかがでしょうか?
ただし、どんなお酒でもアルコールの飲みすぎは長期的には肥満や脂肪肝につながります。1日に多くても1合までを目安にしましょう。

<参考文献>
■酒井酒造株式会社
『蔵元だより 其の71お酒とダイエット』
■Digestive Diseases and Sciences
『Less Irritative Action of Wine and Japanese Sake in Rat Stomachs:A Comparative Study with Ethanol』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、飲み過ぎない程度に日本酒を飲んでいない人は、3年以内に、ウエストがきつくて服が着られなくなりやすくなるリスクが4.7倍になります。
A: 月に1回以上、飲み過ぎない程度に日本酒を飲んでいますか?
B: ここ3年以内に、ウエストがきつくて服が着られなくなったことがありますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
11.0%
34人 |
89.0%
275人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
0.97%
3人 |
10.03%
31人 |
27.83%
86人 |
61.17%
189人 |
Z検定値 | 2.73 |
---|---|
オッズ比 | 4.7 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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