カブれトラブルの陰にファーストフード?
リスク
2.22倍

カブれトラブルの陰にファーストフード?

ファーストフードを食べないようにしていない人は、皮膚がカブれやすくなるリスクが2.22倍になります。

解説

食品添加物が多いファーストフード

ファーストフードは、簡単に調理ができてすぐに食べることができ、そして何より安価な食事です。では、なぜファーストフードは低価格なのでしょうか?

これは、使用されている食品添加物に理由があります。食品添加物が使用される目的の1つは、食品の品質低下を防いで商品を長持ちさせること。食品添加物のおかげで、食品が長持ちするため、破棄する量が減ったり、特別な輸送をしたりする必要がなく、安い価格でファーストフードを提供できるのです。

ところが、食品添加物の種類によっては、皮膚のカブれの原因となってしまう場合があります。皮膚のカブれとは、身体に合わないものと接触したり摂取したりしたときに、その成分を取り除くために、皮膚に水分を増やして反応している状態です。そのため、皮膚が湿ってジクジクしたり、水ぶくれができたりします。

カブれは、原因となる食べ物を摂取してすぐに症状があらわれる場合と、数日経ってから症状が出る場合があります。食べてすぐに症状が出る場合は、原因がわかりやすいので「次から同じものを食べないように気をつけよう」と思えますね。ですが、原因不明のカブれの場合はかなり前に原因となる物質を摂取していたり、日常的に意識せず摂取している可能性があるのです。

食品添加物は食品衛生法により厳しい使用基準があり、さまざまな安全性の評価が行われています。もちろんアレルギーを調べる検査もあります。ですが、やはりすべての人にアレルギーを起こさないというわけではありません。

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ファーストフードにはトランス脂肪酸が多い

もう1つ、ファーストフードで気をつけたい成分があります。それは油の一種である“トランス脂肪酸”です。アメリカでは、2018年以降のトランス脂肪酸を含む油の使用を全面的に禁止することを、2015年に決定しています。

その大きな理由としては、トランス脂肪酸をとりすぎると、心臓の病気になりやすくなるということが挙げられます。そして、このトランス脂肪酸はカブれの原因にもなります。もともと、脂肪は身体を構成する細胞の膜を作る材料でもあるので、身体にとっては必要なものです。細胞の膜は、さまざまな種類の脂肪から作られており、トランス脂肪酸もその構成要素となることがあります。

しかし、トランス脂肪酸を多く含む細胞の膜は、そうでない膜に比べて不安定であり、アレルギーの元になる成分が入り込みやすくなってしまいます。実際に、アレルギーを持っている人はそうでない人と比べてトランス脂肪酸の量が多かったという報告もあります。

トランス脂肪酸は、加工食品の材料として安価で保存がきくためにファーストフードではよく使用されます。カブれが気になる人は、ファーストフードをひかえ、新鮮な良質のオイルを食事から適量とるようにしてみましょう。

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統計データ

ファーストフードを食べないようにしていない人は、皮膚がカブれやすくなるリスクが2.22倍になります。

A: ファーストフードを食べないようにしていますか?
B: 皮膚がカブれやすいですか?

A
はい いいえ
42.4%
131人
57.6%
178人
B
はい いいえ はい いいえ
8.74%
27人
33.66%
104人
21.04%
65人
36.57%
113人
Z検定値 3.02
オッズ比 2.22
信頼度 99.7%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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