暗がりが見えづらくなったらマッシュルーム
リスク
2.49倍

暗がりが見えづらくなったらマッシュルーム

月に1回以上、マッシュルームを食べていない人は、夜間、薄暗いところが見づらくなるリスクが2.49倍になります。

解説

「薄暗いところが見えづらい」というと、昔の人からするととても怖い症状だと思ってしまうかもしれません。昔は“夜盲症”といい、ビタミンAの欠乏によって暗がりでものが見えなくなるといった症状が出る人が多くいました。しかし、この症状は、栄養状態の改善した現代ではほとんど見られません。

現代の生活で、暗くてよく見えづらいと感じるなら、老眼で目が疲れやすくなっているせいだと思ったほうがいいかも。よく見ようとして目を凝らすと、目に負担がかかるので、肩こりや頭痛も起きやすくなってしまいます。

では、老眼は予防できるのでしょうか?これは残念ながらいいえ、です。ただ、症状をなくすことは難しくても、進行を遅らせることはできるといわれています。運動不足などで血の巡りが悪くなると老眼の進行も進んでしまいますから、ウォーキングなどの有酸素運動で血行をよくするようを心がけましょう。

また、食生活を改善して血行促進をサポートしましょう。血行を促進する栄養素はビタミンEとナイアシン。特にナイアシンには血管拡張作用があります。このナイアシンが豊富に含まれているのがきのこ類なのです。ナイアシンはアミノ酸のひとつの“トリプトファン”からも作り出すことができます。アミノ酸をちゃんと取れるように、アミノ酸からできているたんぱく質も普段の食事でしっかり取っておきたいですね。

マッシュルームにはナイアシンが豊富なだけでなく、きのこ類の中でもたんぱく質が多く含まれています。つまり、マッシュルームは、ナイアシンとトリプトファンの両方から血行促進をサポートしてくれるのです。血行がよくなれば老眼の進行をゆるやかにできますし、肩こりも改善されて一石二鳥です。

マッシュルームはビタミンEの豊富なオリーブオイルと好相性。生でサラダにして、オリーブオイルドレッシングをかけるのも効果的な食べ方です。また、マッシュルームのオイル煮をアヒージョといいますが、そんなおしゃれな食べ方も老眼が進むのを抑えてくれます。おいしく食べて、くっきりはっきりした視界を手に入れましょう。

しかし、暗がりで見えづらいという症状は、まれに“網膜色素変性症”という遺伝と関係のある難病の場合があります。加齢による見えづらさと区別しにくいのですが、視野が狭くなる、コントラストの弱いものが見えにくい、などほかの症状もある場合は医療機関へ相談しましょう。

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<参考文献>
■タケダ健康サイト 症状・疾患ナビ [1]
『老眼(老視)』

■日本眼科学会 [2]
『老視』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、マッシュルームを食べていない人は、夜間、薄暗いところが見づらくなるリスクが2.49倍になります。

A: 月に1回以上、マッシュルームを食べていますか?
B: 夜間、薄暗いところが見づらいことはありますか?

A
はい いいえ
16.5%
51人
83.5%
258人
B
はい いいえ はい いいえ
3.88%
12人
12.62%
39人
36.25%
112人
47.25%
146人
Z検定値 2.65
オッズ比 2.49
信頼度 99.1%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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