黒ずみの気になる唇は豆腐でケア
リスク
4.06倍

黒ずみの気になる唇は豆腐でケア

月に1回以上、豆腐を食べていない人は、唇の色が黒ずみやすくなるリスクが4.06倍になります。

解説

唇の黒ずみは動脈硬化のサイン!?

唇の健康的な赤みは、「血色」という言葉の通り、毛細血管が透けていることによって見える血液の色によるものです。もし、唇が黒ずんで見えるのであれば、その原因として血流の悪化や色素沈着が考えられます。

外から透けて見える唇の血管は、身体の中で最も細い毛細血管です。ですから、血管の壁が厚くなったり、硬くなったり働きが悪くなる動脈硬化が起きていると、すぐに血流が悪くなってしまいます。

豆腐に豊富に含まれる“イソフラボン”は血液中のコレステロールを正常化し、血管内でコレステロールが固まるのを防いでくれます。さらに塩分を体外に排出することで、高血圧からくる動脈硬化も予防してくれます。

加えて、イソフラボンには血管を広げる効果もあるので、血流が改善しやすくなります。つまり、日常的に豆腐を食べることで、動脈硬化を防ぐことができ、唇の色を改善することができるのです。

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日焼けで唇が黒ずむことも

動脈硬化は30歳代の人ではすでに起きているともいわれており、心筋梗塞や狭心症など重大な病気につながるため、普段からケアしておきたい症状です。とはいえ、唇の黒ずみの原因はこうした怖い症状だけではありません。日常的に起きている日焼けも、唇の黒ずみに関係しているのです。

日焼けをすると皮膚が黒くなりますが、唇も例外ではありません。むしろ唇は皮膚というよりも粘膜なので、皮膚よりも紫外線や刺激に弱いのです。大豆に含まれるイソフラボンの中には、黒ずみの原因となるメラニン色素を抑える効果があります。

メラニン色素は紫外線のダメージを吸収する働きを持っており、体内で合成されます。豆腐のイソフラボンは、メラニン色素を合成するときに作用する酵素の働きを抑えて、メラニン色素があまり作られないようにします。

さらに、豆腐に含まれる成分は、できてしまった黒いメラニン色素を無色に戻す効果まであるのです。ということは、豆腐を食べることは唇の黒ずみを予防するだけでなく、すでに黒ずんでしまった唇の色を改善することも期待できるというわけです。

唇が黒ずんでいると、顔の印象にも影響を与えてしまうほど唇は大事なパーツです。唇は身体の他の部位と比べて弱く、表に出ている分日焼けもしやすい部分です。オイルの入ったリップクリームを塗ると、サンオイルと同じ作用で日焼けしやすくなってしまいます。また、メラニン色素は本来は紫外線から身体を守るために作られるもの。メラニン色素を減らす分だけ、ほかのもので唇を紫外線から守らなくてはなりません。日の当たる外に出るときは、日焼け止めの入ったリップクリームを使うなど注意が必要です。

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<参考文献>
■エスエス製薬
『シミを治すはたらき』

■国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
『[21] 動脈硬化』

執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、豆腐を食べていない人は、唇の色が黒ずみやすくなるリスクが4.06倍になります。

A: 月に1回以上、豆腐を食べていますか?
B: 唇の色が黒ずんでいますか?

A
はい いいえ
89.6%
277人
10.4%
32人
B
はい いいえ はい いいえ
6.8%
21人
82.85%
256人
2.59%
8人
7.77%
24人
Z検定値 3.2
オッズ比 4.06
信頼度 99.8%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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