肉が高血圧を抑えるってホント?
リスク
2.99倍

肉が高血圧を抑えるってホント?

週に3回以上、肉類を食べていない人は、高血圧になりやすくなるリスクが2.99倍になります。

解説

高血圧は、それだけではあまり不調を感じたりしにくいのですが、多くの病気の原因になる怖い症状です。特に、高血圧が進んで動脈硬化になると、狭心症や心筋梗塞、心不全など、心臓の病気が引き起こされるおそれがあります。さらに脳でも、脳梗塞や脳出血など、脳の血管の病気が起こる危険性が高まります。

肉などの動物性たんぱく質、大豆などの植物性たんぱく質にはアミノ酸が多く含まれています。ある研究では、肉に多く含まれるアミノ酸である“グルタミン酸”や“ロイシン”、“チロシン”などを多くとっている人は、動脈が柔軟であることがわかりました。血管の柔軟性は、動脈硬化を予防するためにとても大切なのです。

動物性たんぱく質に含まれているアミノ酸の中でも、“タウリン”には血圧を下げる働きがあり、高血圧予防に期待できる栄養素です。血圧が上がらないようにする効果も、高くなった血圧を下げる効果もあるということなので、これは意識してとりたいですね!

タウリンは魚介類や肉などの動物性たんぱく質に豊富です。肉の種類や部位を選ぶと効果的にタウリンをとることができます。鶏のもも肉は肉類の中でもダントツでタウリンたっぷり。チキンソテーは血管の健康に嬉しいメニューだったんですね。

タウリンには血圧を下げて血管を健康する作用に加え、ストレスを軽くする効果や抗酸化作用もあります。肉や魚をしっかり食べてタウリンをとりましょう。おいしく食べて元気に長生き!

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<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット [1]
『高血圧症』

■リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース [2]
『高たんぱく質食品は心臓血管の健康を後押し』

■長野県工技センター研究報 [3]
『畜肉のタウリンについて』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に3回以上、肉類を食べていない人は、高血圧になりやすくなるリスクが2.99倍になります。

A: 週に3回以上、肉類を食べていますか?
B: 高血圧ですか?

A
はい いいえ
76.9%
459人
23.1%
138人
B
はい いいえ はい いいえ
6.03%
36人
70.85%
423人
4.69%
28人
18.43%
110人
Z検定値 4.14
オッズ比 2.99
信頼度 99.9%
集計数:597人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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