足の冷えをカリフラワーで温めよう
リスク
12.69倍

足の冷えをカリフラワーで温めよう

週に1回以上、カリフラワーを食べていない人は、足が冷えやすくなるリスクが12.69倍になります。

解説

血流を良くして冷えを改善するカリフラワー

カリフラワーとブロッコリーは同じ仲間の野菜ですが、ブロッコリーを食べる方が圧倒的に多いかもしれません。スーパーの棚でも、カリフラワーの色よりブロッコリーの色の方が目立つということもあり、カリフラワーは押されぎみの印象が強いですよね。

ですが、カリフラワーはブロッコリーと同じく“イソチオシアネート”という機能性成分が含まれています。機能性成分とは、ビタミンやミネラルのように生命を維持するために必須ではないのですが、長期的にとることで健康を維持し、病気の予防につながるといわれている成分です。イソチオシアネートは、ガンを予防したり血栓を防ぐ効果があり、今後のさらなる研究が期待されている栄養素なのです。

カリフラワーに含まれるイソチオシアネートには、ガンの予防などといった効果のほかにも、血液をきれいにして血流を良くする効果もあります。冷え症は、血液の流れが悪くなることで起こるので、血流を改善するイソチオシアネートが豊富なカリフラワーを食べていると、冷え症を改善できる可能性があるのです。また、血液がきれいになることで、コレステロールが低下したり、血糖値や血圧が安定したりという嬉しい効果も期待できます。

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茹でても失われにくいカリフラワーのビタミンC!

カリフラワー、そして同じ仲間のブロッコリーと同様に、血管のさびつきを防止してくれる栄養素である、ビタミンCも多く含まれています。

ビタミンCは熱に弱く、通常は茹でることで流れ出てしまいます。ですが、カリフラワーのビタミンCは加熱に強く、ブロッコリーよりもビタミンCの損失が少ないとされています。ブロッコリーはビタミンやミネラルが豊富ですが、ビタミンを失いにくいという点では、カリフラワーが勝っているのです。

身体が冷える季節では、生野菜よりも茹で野菜の方が冷えにくいといえるでしょう。また、茹でることで野菜のカサが減って、たっぷりとることができます。ビタミンCの損失が少ないカリフラワーをスープ煮やサラダ、ピクルスにして食べるのはいかがでしょうか?

それだけでなく、カリフラワーには鉄分や葉酸などのビタミン、ミネラルも含まれますので、貧血ぎみで手足が温まりにくい人にもおすすめです。

最近ではロマネスコとよばれる、イタリアでお馴染みのやや青いカリフラワーが日本でも出回るようになってきました。カリフラワーやブロッコリーのいいとこどりのような野菜で、ビタミンやミネラルが多く含まれています。見た目もおしゃれで、コリコリした歯ごたえや甘味があり、カレーやシチュー、サラダなどさまざまな料理に活用しやすいのです。こちらも一度試してみてはいかがでしょうか。

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<参考文献>
■協会けんぽ 健康サポート
『アブラナ科の野菜で、がんを防ぐ』

■文部科学省
『5.成果 第1章 機能性成分等新たな健康の維持増進に関わる成分の分析に対するニーズ調査』

■JAグループ
『春・冬の旬野菜カリフラワー』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、カリフラワーを食べていない人は、足が冷えやすくなるリスクが12.69倍になります。

A: 週に1回以上、カリフラワーを食べていますか?
B: 足が冷えやすいですか?

A
はい いいえ
2.6%
8人
97.4%
301人
B
はい いいえ はい いいえ
0.32%
1人
2.27%
7人
62.78%
194人
34.63%
107人
Z検定値 3.01
オッズ比 12.69
信頼度 99.7%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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