手作り料理のビタミンCで目のクマを撃退!
リスク
2.53倍

手作り料理のビタミンCで目のクマを撃退!

週に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていない人は、目の下にクマができやすくなるリスクが2.53倍になります。

解説

目のクマの種類

疲れた顔の象徴ともいえる、目の下のクマ。なんとか取りたいクマですが、まずはその種類を知って対策しましょう。

クマにはいくつかの種類があります。よくみられるのは青いクマですが、これは目の周りの血流が悪くなると現れるタイプのものです。主な原因は目の疲れや寝不足、ストレスや冷えなど。下まぶたを押さえて色が変わるのも、青いクマのタイプです。

目の下がくぼんでいて、影ができるタイプは黒クマと呼ばれています。原因は加齢による下まぶたの皮膚のたるみ。真正面で鏡を見るとクマがあるのに、顎を上げるとクマが消えるとしたら、この黒クマのタイプです。

茶色いクマもあります。茶色いクマは、シミのようにもみえる色素沈着の一種。茶色いクマができる原因として、紫外線や化粧品、摩擦などといった刺激が続くことが挙げられます。このように、クマができる原因はクマの種類によって異なります。顔の印象を暗くしてしまいがちな目の下のクマですが、ときには身体の不調を教えてくれることもあるのですね。

85920

クマに効くのはビタミンC

「疲れている」「暗い」という印象を相手に持たれないようにするためにも、目の下のクマは早めに解消したいですね。目の下のクマを解消するためにできることの1つが、毎日の食事に気を付けること。インスタント食品をできるだけ避け、手作りのものを食べるようにしましょう。なぜなら、インスタント食品では不足しがちなある成分が、クマ解消に役立ってくれるからです。それはビタミンCです。

ビタミンCは皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)を促し、さらにシミのもとになる“メラニン”を作り出す“メラノサイト”の働きを抑えてくれます。ですから、特に茶色のクマに有効です。また、血行不良が原因の青いクマに有効な栄養素といえば、血液の量を増やす鉄分です。鉄分はそのままでは身体に吸収されにくい成分ですが、ビタミンCを一緒に取ることで身体に吸収されやすい形へと変化するのです。

皮膚の健康を保ち、血流を良くするビタミンCは生の野菜や果物に多く含まれています。ですが、ビタミンCは熱に弱いため、加熱するとどんどん破壊されてしまいます。インスタント食品やレトルト食品のように、作られてから食べるまでに時間のかかる食品は、食中毒予防のためにしっかり加熱されていることが多くなります。野菜を使った料理だとしても、生のものと比べてビタミンCは減ってしまっているのです。ですから、ビタミンCをしっかり取りたい場合は、素材から手作りの食事がおすすめなのです。

さらに、空気に触れるだけでもビタミンCはどんどん分解されていきます。例えば、ビタミンCたっぷりの大根も、大根おろしにして20分おいておくと、「空気に触れる面積が大きくなるため、ビタミンCは2割以上も減ってしまうのです。つまりビタミンCをしっかり摂取するためには、生の野菜や果物を調理したらすぐに食べることが重要なのですね。

それだけでなく、ビタミンCにはアンチエイジング効果もあります。つまり、ビタミンCはすべてのタイプのクマで効果が期待できるのです。ビタミンCを効率よく取るためには、手作りの料理を心がけるとよいですね。野菜に火を通したい場合は、電子レンジで加熱し、短時間で調理しましょう。ビタミンCが失われにくいうえに、調理の手間も少なくてすむのでおすすめです。

85921

<参考文献>
■日本栄養・食糧学会誌
『キャベツにおけるビタミンの損失率』

■日本ビタミン学会 ビタミン
『ビタミンC誘導体の皮膚美容効果』

■日本ビタミン学会編集 朝倉書店
『ビタミン総合事典』

執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていない人は、目の下にクマができやすくなるリスクが2.53倍になります。

A: 週に1回以上、手作りの料理や弁当を食べていますか?
B: 人よりも目の下にクマができやすいですか?

A
はい いいえ
88.0%
272人
12.0%
37人
B
はい いいえ はい いいえ
25.89%
80人
62.14%
192人
6.15%
19人
5.83%
18人
Z検定値 2.68
オッズ比 2.53
信頼度 99.2%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

関連記事

広告

my healthyは書籍や論文から集めた約28万通りの健康法を統計で厳選して、定期的に発信しています。