目の健康に小松菜?!意外な栄養素とは
リスク
2.42倍

目の健康に小松菜?!意外な栄養素とは

週に1回以上、小松菜を食べていない人は、目が悪くなりやすくなるリスクが2.42倍になります。

解説

小松菜を食べて目を守ろう!

目によい食べ物というと、ビタミンAの多いレバーやニンジンなどが挙げられます。ニンジンと同じ緑黄色野菜の仲間が小松菜です。実は小松菜は、目を守るある栄養素が豊富で、意外な視力サポート野菜なのです。その栄養素は、ずばり、骨や歯を丈夫にしてくれるというイメージがある「カルシウム」です!

カルシウムが目の働きを良くするという効果はあまり知られていないかもしれません。実は、カルシウムには、眼球を保護している“強膜”を正常化させる作用があります。強膜は、いわゆる白目全体を覆っている膜のことで、この部分の機能が低下してしまうと、眼精疲労や、異常屈折の原因になります。

小松菜は、野菜の中でもカルシウムが豊富に含まれています。パソコン、スマホ、テレビなどで長時間、目を酷使する環境にあると目が疲れやすくなり、かすんで見える、見えづらいということも起きやすくなります。最近、目の調子が悪くなったと感じている人は、積極的にメニューに取り入れるようにしましょう。

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小松菜に含まれる目に良い栄養素は、まだまだあった!

目の健康に必要なカルシウムをしっかり吸収するためには、ミネラルの一種のマグネシウムも必要です。マグネシウムを多く含んだアーモンド、ピーナッツ、玄米、大豆製品などを小松菜と組み合わせるのがおすすめ。小松菜の炒めものにピーナッツをプラスしてナンプラーで味付けをするとタイ風に。ご飯を玄米にしたり、厚揚げと小松菜を煮浸しにしたりと、小松菜はアレンジしやすい野菜でメニューが広がります。

さらに、ビタミンDが多い干ししいたけや舞茸もカルシウムの吸収率を高めます。ビタミンDは日光を浴びることでも促進されますので、日光浴を取り入れるのもおすすめです。そして小松菜は緑黄色野菜の仲間ですから、カルシウムだけでなくβカロテンも豊富です。

βカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変わる性質を持つ栄養素で、このビタミンAは、「目のビタミン」とよばれるくらい視覚と関係しています。ビタミンAが不足すると暗がりで目が見えないなどの症状があらわれ、目が正常に働かなくなってしまいます。

βカロテンは油との相性が良く、吸収率アップには油を使う料理と一緒にとると良いでしょう。カルシウムやβカロテンを効率的にとるには、小松菜とじゃこの炒め物のトッピングにナッツ類をふりかけたり、小松菜と舞茸を使ったクリーム煮などもおすすめです。また、小松菜を含め、野菜にはビタミンCが多く、白内障などを防止する効果も期待できるのです。

小松菜は、通年手に入りやすく、正月のように特別な時期を除いて値段も安定しています。目を守る小松菜をこまめに食卓に乗せたいですね。

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<参考文献>
■代々木上原はた眼科
『No.001-視力が落ちない食べ物はあるか?』

■広瀬寛、阿部芳子監修 ナツメ社
『あなたを元気にするビタミン—正しい知識ととり方がわかる』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、小松菜を食べていない人は、目が悪くなりやすくなるリスクが2.42倍になります。

A: 週に1回以上、小松菜を食べていますか?
B: 目が悪いですか?

A
はい いいえ
22.0%
68人
78.0%
241人
B
はい いいえ はい いいえ
11.97%
37人
10.03%
31人
57.93%
179人
20.06%
62人
Z検定値 3.15
オッズ比 2.42
信頼度 99.8%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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