インスタント食品は健康な頭皮にNG?
リスク
2.95倍

インスタント食品は健康な頭皮にNG?

インスタント食品を食べないようにしていない人は、頭皮がベタつくと感じやすくなるリスクが2.95倍になります。

解説

忙しいときのお助けアイテム!加工食品の落とし穴とは?

現代は共働き世帯も増えたため、忙しいときに簡単にすぐに食べられる加工食品はありがたい存在ですね。多くの家庭で加工食品をよく利用しているのではないでしょうか。加工食品には、レトルト食品、インスタント食品、缶詰食品、びん詰め食品などさまざまな種類があります。

しかし、加工食品は、加工途中で栄養素が少なくなってしまったり、味や色の低下を調味料や食品添加物などで補って品質を保ったりしています。これを長い間、ひんぱんに食べることは、健康の面から考えると好ましくないといわざるをえません。加工食品を多く食べていると、栄養がかたよりやすく、エネルギーや脂肪、塩分のとりすぎなどが問題になってきます。

また、加工食品は、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2などが不足しがちです。そのため、疲れやすくなったり、太りやすくなったりする可能性が高くなります。

さらに、加工食品は濃い味付けが多くなっています。レトルトソースのパスタにご飯をプラスしてみたり、丼物のレトルト食品に、通常よりも多めのご飯を盛って食べてしまったりと、ご飯が進んでしまうことも多いかもしれません。日ごろから、レトルト食品の出番が多い家庭では、回数を減らしたり、レトルト食品だけの単品の食事にならないように注意しましょう。

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加工食品は美容にも影響大

インスタント食品をひんぱんに食べていると、美容の面でもトラブルが生じてしまうおそれがあります。栄養のかたよりによって、肌、特に頭皮に影響が出てしまうのです。

インスタント食品と頭皮?と不思議に思われるかもしれません。実は、インスタント食品を多く食べていると、エネルギーや脂肪過多によって身体の中で酸化が起きやすくなります。汗や皮脂が酸化されると体臭の原因にもなりますし、何より頭皮が酸化された汗や皮脂でふさがれてしまうことで、べたつきやフケなどが多くなり、美容の面でも大きな影響を与えてしまいます。

脂肪分が多いインスタント食品以外に、甘い菓子類などの糖分も体内の脂肪を増やし、頭皮の皮脂の分泌を多くしてしまうリスクを高めます。できるだけ菓子類などにも注意するようにしましょう。ビタミンCは頭皮から分泌される皮脂を抑え薄毛を予防する効果もありますので、新鮮な野菜をしっかり食べて、副菜も揃ったバランスの良い献立を組み立てるように心がけましょう。

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<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『加工食品』

■広瀬寛、阿部芳子監修 ナツメ社
『あなたを元気にするビタミン—正しい知識ととり方がわかる』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

インスタント食品を食べないようにしていない人は、頭皮がベタつくと感じやすくなるリスクが2.95倍になります。

A: インスタント食品を食べないようにしていますか?
B: 人よりも頭皮がベタつくと感じますか?

A
はい いいえ
38.8%
120人
61.2%
189人
B
はい いいえ はい いいえ
4.85%
15人
33.98%
105人
18.12%
56人
43.04%
133人
Z検定値 3.49
オッズ比 2.95
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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