解説
忙しいときには料理をする時間がとれず、インスタント食品を活用している人も多いかもしれません。ですが、インスタント食品を食べすぎていると頭痛を引き起こす可能性があるといわれています。
インスタント食品には食品添加物としてグルタミン酸ナトリウムとよばれる物質が含まれています。グルタミン酸ナトリウムはうまみ調味料としても使用され、血管を広げる作用があることがわかっています。片頭痛をはじめとする頭痛では、脳の血管が広がることで周囲の神経が刺激されて痛みが出ると考えられています。
インスタント食品をよく食べていて、日常的に頭痛に悩まされている人は、食生活を見直してみるとよいかもしれません。

<参考文献>
■西南女学院大学紀要
『女子学生の身体の不調や食生活・生活習慣に関する調査とコレスポンデンス分析』
■羽島市民病院 市民公開セミナー
『頭痛について』
■日本神経学会
『代表的な神経内科の病気「頭痛」』
執筆 : 医師 大塚真紀
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
インスタント食品をよく食べている人は、頭の片側が痛むことが多くなるリスクが2.25倍になります。
A: インスタント食品を食べないようにしていますか?
B: 頭の片側が痛むことは多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
38.8%
120人 |
61.2%
189人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
9.39%
29人 |
29.45%
91人 |
25.57%
79人 |
35.6%
110人 |
Z検定値 | 3.17 |
---|---|
オッズ比 | 2.25 |
信頼度 | 99.8% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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