解説
健康維持にお肉!その理由とは?
「お肉は太る」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。ダイエット中は野菜やこんにゃくなど、低カロリー低脂質なもの中心で…という人もいるかもしれません。
ですが、肉などのたんぱく質は、筋肉を作る材料となります。筋肉が多くなると消費カロリーが増え、痩せやすい身体へと変えることができます。単に食べる量を減らすだけでなく、しっかりたんぱく質をとることでリバウンドを防ぎ、健康的に痩せることができるのです。
肉を選ぶときは、脂身が多いバラ肉よりも、脂肪分が少ないヒレ肉がおすすめ。一般的に、脂身が多い肉はたんぱく質の量が少ない傾向があります。反対に、ヒレ肉のように脂身が少なく赤身の部分が多い肉は、たんぱく質の量が多いのです。ダイエットをしている人、健康を意識している人は、肉の部位を考えて選ぶようにしましょう。
低脂質高たんぱく質のお肉のなかでも、豚ヒレ肉は健康を守る食材として特に注目を集めています。「お肉は必要だけれど、たくさんは食べられない」という女性にも嬉しい、豚ヒレ肉の栄養素について一緒に考えてみましょう。

健康にもダイエットにも豚ヒレ肉が効く?!
豚ヒレ肉は、糖質の代謝を促すビタミンB1が多く含まれています。食生活が不規則だったり、甘いお菓子類を主食代わりに食べることが多かったりすると、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が足りなくなりがちです。結果として疲れやすくなり、体調不良を起こしてしまうリスクが高くなるのです。疲れがとれにくいな、と感じるときには、ビタミンB1を意識してとるように心がけましょう。
ビタミンB1は玄米にも多く含まれています。メイン料理で豚ヒレ肉、主食は白いご飯の代わりに玄米を食べれば、効果的にビタミンB1をプラスすることができます。また、豚ヒレ肉には、L-カルニチンとよばれる脂肪を燃焼させる栄養素も含まれていて、ダイエットにも心強い味方です。
女性は鉄分が不足しがちですが、これも豚ヒレ肉に多く含まれています。鉄分といえばレバーというイメージがありますが、レバーが苦手ならば豚ヒレ肉をチョイスすると良いでしょう。さらに、ビタミンやミネラルが豊富な野菜を組み合わせると、鉄分の吸収率をアップさせるビタミンCをとることができます。
豚ヒレ肉料理といっても、ヒレカツなど油を多く使った料理だけではありません。さっぱりしたゆで豚やトマト煮など、調理油のとりすぎを抑えられるレシピもたくさんあります。豚ヒレ肉を適度にとり入れ、健康維持やダイエットに活用しましょう!

<参考文献>
■香川明夫監修、女子栄養大学出版部
『七訂 食品成分表2017』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、豚ヒレ肉を食べていない人は、年に1回以上、体調不良になりやすくなるリスクが3.05倍になります。
A: 週に1回以上、豚ヒレ肉を食べていますか?
B: 年に1回以上、体調不良になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
9.4%
29人 |
90.6%
280人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
6.47%
20人 |
2.91%
9人 |
78.96%
244人 |
11.65%
36人 |
Z検定値 | 2.64 |
---|---|
オッズ比 | 3.05 |
信頼度 | 99.1% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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